タロットは右脳と左脳を統合する。

昨日はタロット瞑想というものをご紹介しながら、タロットは理屈で考えよりイメージの世界へ入って、ダイレクトに象徴から心に落とせば理解は早いというようなことをお話しました。


今回もその延長線上の話で、感情と理屈の関係についてタロットを交えながら書いてみたいと思います。


人はストレスや問題発生によって不安やイライラなど抱えますと、それに何とか対処しようという思いが働きます。


この時、感情(不快な気持ち)が先行していますので、機能的には右脳が活性化している状態ともいえます。


気持ちがよくないのに活性化? と妙に思われるかもしれません。


つまりこれは、どんな気持ち(感情)であれ、何かを強く感じてしまうと右脳を働かせていますよ、使うことになりますよといっているのです。


思いが強いと、右脳に過度に負担がかかると考えればわかりやすいでしょう。


このままでは本当に「気持ち悪い」ので、今度は左脳を使って、何とかそのことに理屈をつけようとがんばり始めます。


もし、今起こっていることに対して論理的な理由を見つけることができれば、もやもやした気持ち(感情)は収まります。


ここでいう論理的な理由というのは、厳密な意味での「論理的」ということではなくて、まさに「理屈」というのに近いです。


だから極端に言えば、「屁理屈」でもいいのです。自分の過去の経験、あるいは身につけた知識や予想から、「このことはこういうことなんだな」「これはこうやって対応すればいいんだな」と、脳に「ナットク」させればOKなのです。


ところが、あまりに強烈な出来事であったり、まったく未知のことに出会ってしまったりすると、左脳で理屈づけることができず、右脳の不快感、働き度合いに拍車がかかって人は混乱を迎えてしまいます。


実はタロットリーディングにおいても同じようなことが起きているのです。


タロットを見て感じたことが論理や言葉で説明できない、だからパニックまで行かなくても、不快なので「読めない」と自分からあきらてしまう。そうやって自分の平静を保とうとするのですね。


言い換えれば、「読めない」「わからない」と理屈づけることで、自分の安心を得たということでもあります。(まじめな人ほど「放棄の理屈」をつけないで、パニックになったままになります、これが以前話したリーディングにおける「硬直」です)


けれどもタロットを続けていくと、タロット的な合理性をつかんでいくことができますので、こうしたことは少なくなってきます。(右脳と左脳の統合が働きやすくなるからです)


このことをふまえて、外に目を向ければ、右脳の活性化で左脳で抑えられない事態が出現しても、タロットによる訓練をしていると、何もしていない時よりもコントロールが可能となりやすいと考えらます。


ここにタロットを扱う意義が出ます。


人は日常的にもどんどん自分で屁理屈、小理屈を含めて(笑)、何らかの理由をつけて自分を納得させながら生きています。


しかしこの中には表面的な理屈づけを繰り返しすことで、問題を一時的に収めて(隠して)いるだけのこともあります。


このことを考えていくとセラピーや浄化などと関係してくるのですが、その話はまた次の機会に譲りたいと思います。

コメント

  1. きり より:

    この続きの、セラピーや浄化の話しを楽しみにしています。

  2. >きりさん
    そうですか、また近いうちに書かせていただきます。まあでもあんまり期待しないでくださいね(笑)。

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