知らないことを知っていることがマジック。

タロットカードには、「手品師」(ほかのタロットでの一般的な名称では「奇術師」「魔術師」)というカードがあります。


マルセイユ版の図柄では、ある人物が手品(奇術)をして人々を楽しませています。


そう、まさに「手品師」が描かれているのです。


当然手品ですから、タネがあります。しかもこの手品師はイカサマを賭博をしているという説もあるくらい、タネおおありなのです。(笑)


しかし知らない人はだまされて手品に魅了され、お金をまきあげられるのです。


でも、もしかすると納得ずくの人も観客のうちにはいるかもしれません。


そういう人でもその手品のタネを知らないから楽しめるのであって、その楽しんだ料金を手品師に支払っているわけです。


インターネットなどをよく見ていますと、いたるところに情報商材の販売サイトを目にします。


それが商売として成り立つのは、普通は知らない(と一般の人が思える)情報を売っているからです。知っていたら当たり前ですが、誰も買おうとはしません。


つまり知っていればなぁ~んだと思えることが、知らない人にとっては大きな価値を持つということでもあり、仕組み(タネ)がわからなければ、その人には「魔法」(マジック)のように見えるのだということでもあります。(これは本当に「魔法」の原理でもあります)


そのことをタロットの「手品師」はよく表しています。カードには商売のヒントさえ隠されていたのですね。


あなたも一般にあまり知られていないことを研究するか学び、それをウリにするとまさに「売り」になり、カードの「手品師」のように人々の注目を集められるかもしれません。


そしてネタは意外にも足下に転がっていることを、カードの手品師の視線が物語っているようにも私には見えます。


カモワン版マルセイユタロットを学んだ方は、さらに隣が「愚者」のカードであることに注目してみると、とても面白いことに気がつくでしょう。

コメント

  1. きり より:

    そうなのですね!
    足下にネタ。どんなネタでしょうか?ほんとにころがっているでしょうか。私もみつけられるといいです。

  2. >きりさん
    たぶん足下のネタはすごく基本的なことなのでしょうが、切り口や見方が違うから面白くなったりするのだと考えられます。タロットでいえば手品師の横に愚者、そして愚者は吊るしと共通性があることがカギです。あ、これはタロットを知らないとちょっと難しいですね(笑)。

  3. きり より:

    >タロットであなたを変える 宮岡和宏さん
    何でしょう。本質のことでしょうか。わかりません。

  4. >きりさん
    前のコメントでも書かせていただいたように、誰でも知っているようなことでも、新しい見方や切り口によって知らないように映ることが可能だということですね。つまりネタはどこでも転がってはいますが、常識や既知の方法では誰もマジックとして驚かないということです。

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