「13」を味方に。

私はタロットを最初に教えていく過程で、タロットにおける素直な第一印象を受講者の方に語っていただきます。


そうすると、やはり多くの方が、「13」のタロットカードについてあまりよく言われず、怖い感じがするという感想を述べられます。(マルセイユタロットを例にしています)


このカードは、一般的にほかのカードでは「死神」という名前がついてますし、実際、絵柄は大きな鎌をもった骸骨状の人物が黒い色調の中でもがいているように見えますので、さもありなんというところでしょう。


しかしながら、本来はよいカードであり、非常にエネルギーの強い改革を推し進めてくれる前向きな(実際にカモワン版マルセイユタロットでは前を向いています)カードなのです。


そもそもタロットカードに、いいカード悪いカードという概念はありません。(これは私の考えです)


とはいえ、カードの示す正常なエネルギーがバランスを失って象徴された時、逆向き・リバースとして登場するととらえます。(必ずしも逆向きがアンバランスというわけではなく、展開方法によります)


「13」が逆になって現れた時、そのほとんどは自分が生み出した不安感、恐れの象徴として登場します。


この時はまさに自分が作り出した幻影におびえ、その恐怖の鎌によって追い立てられているかのように感じるのです。その意味では怖い存在かもしれません。


しかし彼(13)を説得し、恐れの要素に立ち向かえば、彼は手にしている鎌の刃であなたの進む険しい道を切り開いてくれますし、鎌の柄であなたの背中を押してくれるようになります。


そうなると、これほど頼もしい存在はいません。


さらに、私はよく行うのですが、「正義」のカードと共同で、自分の身を邪悪な存在(エネルギー)から守ってくれる守護精霊のようになってもらうこともできます。


これは「13」によって守られているイメージ持つことで可能になります。


カードを説得したり、守護精霊にしたりとは頭がおかしいのではないか?と思う人もいるでしょう。(苦笑)


でもこれはある意味、現実の話です。自分が信じるイメージの世界は、その人の中の意味においてリアルなものとなり、実際に影響を及ぼすのです。


「気のせい」という言葉がありますが、これは気にするなという一般的な意味だけではなく、「氣のせい(精)」でもあるのです。


ただ、イメージのものが現実に影響を持つのも、タロットとの関係・つながりが強くなっていなくては大きなものにはなりません。


それでも、「13」を死神のようにとらえるのではなく、自分を鍛え、守り、古いものから新しいものへ向かわせてくれる力強い存在・エネルギーだと思えば、 「13」は本当にあなたの味方となってくれることでしょう

コメント

  1. ありのまま より:

    13番、確かに視線は未来へ向かっていますもんね。
    勉強になりました。
    タロットが手元に届いてから毎日触っていますが
    一週間たった今日は一日、具合が悪く頭がクラクラしていました。原因がタロットかどうかはわかりませんが占ったあとに頭痛がしてきました(T_T)
    タロットをするとこうなるのはプロの方でもあるんでしょうか?

  2. >ありのままさん
    この点については少し大切なことなので、メッセージでお伝えいたします。

  3. 私はなぜか 死に神のカードが大好きです それはなんだか生まれ変われる..という概念が好きなんでしょうね。古いものをばっさり変えたいという願望がいつもどこかにあるからです 自分に自信がないからなのかもしれないですね♪

  4. >占い師☆ム-ンさん
    そうですか、カードに好き嫌いがなくなってくるとバランスがとれてくると思っています。もともと「死に神」に抵抗感がないということは、おっしゃるように生まれ変わりや再生ということをテーマにしたネガとポジ両方の気持ちが強くあるのだと考えられます。

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