「女帝」と「世界」で問題解決を考えてみる。

さて、昨日は 世界のカードを見て、いろいろな考え方・見方があるのが「世界」だというお話をしました。


そして今起こっている買い占めもまたひとつの見方にとらえられた「世界」の一部だということも説明いたしました。


それではタロットを使いながら、今度は買い占めの個別の具体策を見ていきましょう。


まず「世界」のカードを置きます。(ここからはマルセイユタロットでの話となります)


「世界」は、すべてがありながら、それを見る人・考える人によって「世界」の中の色が違ってくるということを昨日の記事でふれましたが、その見る人という者を今回はあえてあるカードで象徴することにします。


それは「女帝」のカードです。そして「女帝」を逆さま(逆位置・リバース)にして「世界」のカード(正立)の右に置いてみます。


つまり左が世界の正立、右が女帝の逆として平行に並んだ状態です。


この時、「女帝」の視線は「世界」の獅子やその先の「牡牛」を見ているようになります。そして「女帝」はもともと手に鷲の紋章のある盾を手に抱えています。


「獅子」は行動や情熱のようなもの、「牡牛」は物質・お金、安定性などを象徴します。一方、「世界」の周囲のほかの生き物である「鷲」は知性や大局的な視点を、「天使」は感情や心、交流を象徴します。


これをふまえて、逆になった「女帝」は買い占めをしている人の状態だと考えてみるとよいでしょう。


つまり、モノ(牡牛)に関心が行き、それを集めるための行動(獅子)が第一であり、手には本来のその人自身を理知的にするもの(鷲)が逆さまになっており、地上に向かって落下し、それは荷物となって抱えられている(盾)状態です。

言ってみれば関心は自己世界の安心・安全にあり、その思考のもとに行動が突き動かされ、足下(自分のいる所)を強く意識して見ていることになります。


この人(女帝の逆)には「世界」はそうしなければならないように見えて(思って)いるのです。


そして今度は、この「女帝」の位置を変えて、「世界」の右に持ってくると同時に正立化させます。すると、「女帝」の視線は世界の「天使」に注がれ、さらにその先には「鷲」が見えるようになります。


カモワン流の場合は象徴の連繋を重視しますから、女帝の盾の「鷲」と、世界の「鷲」が連繋していることにも注目が行くことでしょう。


正立化するというのは問題がなくなった状態とカード的には考えられますから、買い占めという事柄をこの二枚カードに当てはめると、買い占めを回避するには、まず本人意識の中に天使(交流・天使的救済)や鷲(知性・冷静な判断力)が求められると考えられるでしょう。


特に「鷲」は象徴として連繋しているので重要だということであり、「天使」と「鷲」に象徴される具体策(4大元素を象徴しているため)も強調されることになります。


「女帝」はそもそもアイデアを思いつき、それを提供することのできる人間です。「鷲」がアイデアを得るために飛び立つことも示唆しています。


アイデアとは何か。それは世界の様々な要素(天使・鷲・獅子・牡牛による象徴群、バラエティさ)のことであると、ほかならぬ「世界」のカード自身が示すのです。


具体的には細分化・区分け・代替化することです。その理由は、「鷲」が「剣」をタロット的には象徴するからです。「剣」は細かく切るということをイメージさせます。


さらに具体化して行きましょう。


買い占められているものはいわゆる米などの基本的なもの、保存されるものなどです。


たとえば、米だった場合、確かに主食がなくなって不安に思うかもしれませんが、生きていくという大きな観点(天使・鷲の視点)では、小麦粉からできるうどんでもそばでも・パン・パスタでも何でもいいわけです。何かの食用粉があれば、それを練ってちぎり、ゆでれば、主食的なものにすることもできます。


それさえない場合はそもそも主食という概念をはずして、副食を多くして当面の食事をカバーしていくことも考えられます。(これも細分化のひとつでしょう) ティッシュペーパーなども、重ねられている分をはずして、一枚ずつ使っていくと長く持たせられるということもできます。


電池などはさすがに代替は難しいかもしれませんが、今そろえるべきかどうか、人に送る分まで買い占めるべきかどうか冷静に考えてみることでしょう。


実際には供給がこれから長期間にできないということではなく、買い占めやほかの不安要因で循環がうまく働いていないだけであり、回復は一人一人の意識転換と時間的問題だということです。

ですから、しばらくアイデアと工夫で乗り切ればいいのです。(このあたりは、「女帝」「運命の輪」「星」をカードで見てみるとよいでしょう)


買い占めによって悪いことばかりではありません。このようにして工夫を凝らせば、自分が作ることのできるメニューを増やすチャンスかもしれませんし、新たな趣味や食事作りの楽しみも、このことで見つかるかもしれません。

ダイエットを日頃考えていて実行に移せなかった人も、主食があまりないのなら、炭水化物ダイエットに挑戦するよい機会かもです。


あなたにも眠っているアイデアと創造性を、今はいろいろな場面において発揮する時と言えるでしょう。


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