ストーリーを思い描くこと。
趣味で小説や漫画を書く(描く)という方は別として、普通の人はなかなか「物語を創造する」というようなことはしないと思います。
とはいえ、誰でもやっていることはあります。
それは夢を見る、語るような時です。
主人公は当然自分ですよね。
こんなことをしてみたい、あんなことをやってみたい、こうなってほしい、こうありたい、こんな風なことができたら・・・など私たちが空想する時、自分のストーリーを夢見ます。
でもよく考えてみると、ストーリーというより、単なる叶った時のイメージということのほうが多いかもしれません。
そのため、夢は一瞬で消えます。
ではこれにもっと物語性をもたせてみるとどうなるのでしょうか?
自分で舞台や背景の設定、どのような経緯をたどって夢にたどり着くのかを思い描いた時、夢は次第に色を帯びてきます。
つまり現実に近くなってくるということです。
物語を構築するための材料(資料・イメージ)は、自分のこれまでの人生から拾ってくることは可能ですし、この情報社会、外を見渡せばいくらでもそろっています。
ところで、私たちの思考は一貫したものがないと(つじつまが合うように思えないと)整理がつかなくなり、考えるとを辞めるか、関係ないものとして意識に取り上げようとしなくなります。
いわば自分なりの理屈であり、納得感です。
そのためには、ストーリーの細かさも必要ですが、その前に起承転結的な、きちんと自分で納得する骨子としての物語性があることが大切なのです。自分の中の合理性です。
これが原因でこうなって、だからああなって、今があり、こうすればよい未来につながるというストーリーが、自分の中で一本の糸のようにつながっていれば、それは現実味を増すのです。
そして心で納得していますから行動へもつながっていきます。タロットでいえば、剣(ソード)と杯(カップ)が合体し、杖(ワンド)に向かうプロセスです。
そしてここがもっともポイントだと言えますが、そのストーリーの合理性はあくまで自分の中の(心の)合理性なので、一般的・普遍的な合理性・論理性とは異なるということです。
Aさんから見れば「おかしいだろ、その論理」と思っても、当のBさんにとっては納得するものがあるのなら、それはBさんにとって合理性があると考えられるものです。
極端なことを言えば、世間の人が常識的に矛盾しているように感じても、本人の中では意味が通っていたのならOKだというストーリーの合理性なのです。こ
この意味でも癒しや解決は自分の納得感(心)にあると言ってもよいでしょう。
このストーリーと合理性・納得感を得るのがタロットを使うリーディングの目的のひとつです。
タロットは絵柄の象徴でできているため、人に言葉だけで説明されるよりも、自分でタロットカードの絵を見ることになるので自身が納得しやすいのです。
これにより、今までの自分の人生のストーリーの合理性を見ることもできますし、未来にに向けての望ましい物語を構築・設定することもできます。
タロットの活用の醍醐味は、イメージによる自分の合理的なストーリー作りにあると言ってもよいでしょう。
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