タロットの価値ある使い方
タロットはたとえれば「マルチツール」だと言えます。
何でも使える便利な道具ですね。
それだけに自分がタロットをどのように使うのかという目的意識が大切です。
一般的にタロットを扱うというと、やはり「占い」の道具として、その使い方を身につけるというイメージが強いでしょう。
ですからタロット教室といえば、タロットで占い方法を学ぶということがほとんどです。
これとは別に、タロットを学び(のツール)として扱うというやり方があります。タロットを自己の整理や霊性向上のツールとして使っていくというものです。
それにはタロットでひとつの「教義」を確立しないといけません。それがマルセイユタロットにはあります。
タロットを学びのツールとしてとらえる場合、別に人に対してリーディングできる必要はありません。ただタロットを深く理解していくことになるので、結果的にリーディングができるようになります。
またタロットを通じて自分や世界を識るということでは、他人をタロットでリーディングして援助していくという作業も効果的なのです。それはマルセイユタロットでは「節制」への過程として描かれています。
タロットの一般的な主な使い方である「占い」によっても、もちろん幸せに導かれることも多くあるでしょう。
しかし占いを単に吉凶判断してもらって、嫌なことや不幸を避けるということの意味で使っていくのなら、逆にそれは自分をアンバランスな道へ加速させることになります。
実はよいこと(と自分が認識していること)はずっと続かないよう自然のバランスがあります。
凶を避ければ凶の中に含まれる吉の価値をあなたが知るまで、そのあなたが認識する「凶」とつきあうことにもなります。
幸せになるために占いを活用するのであれば、幸せと思う自分の考え方の幅を広げる、あるいは価値観を柔軟にしてとらわれをなくし、拡大していく方向で占いを活用することです。
ここが大切なのですが、「幸せ」という物理現象を増やすのではなく、あなた自身や周囲に起こることが幸せだと認識できるとらえかた・考え方・感じ方を増やすのです。
なぜなら幸せというのは自分の価値によって左右されるからです。
誰もが思う「幸せ」という物理的な現象の実体はないのです。
確かにお金があること、家があること、恋人がいること、家族がいること、好きな仕事をしていることなど、これらは一見幸せのように見えますが、「幸せ」そのものとは無関係であり、自分がそれをどう感じているかによって幸せかどうかを決めているだけなのです。
言い換えれば幸せはある種の心の状態のエネルギーです。
ということは、幸せ(と感じる)エネルギーを物理的なもの・現象から心で変換する技術が持てれば、幸せ状態は増やせることになります。(実質的には「エネルギー保存の法則」で増えてはおらず、エネルギーが変換移動したに過ぎません)
何がいいたのかと言いますと、単純な占いでタロットを学ぶよりも、まさに「学び」のための「学び」としてタロットと接し、扱うことを目指すほうがよいということです。
それにより幸せと思う価値観の幅を広げていくことができ、先述した幸せエネルギーへの変換技術も身に付いていくからです。
とはいえ、考え方は人それぞれ、タロットは最初にも言ったようにマルチツールですから、ゲームに使うもよし、吉凶占いに使うもよし、人間成長の道として使うもよしと私は思います。
こんばんは、タロット講座でお世話になっておりますシンシアーです。
今日はタロット講座でのリーディングをありがとうございました。
先生のこの14日付のブログを今読ませていただき、今日の私の問題の答えを、(気付きというべきでしょうか)見つけました☆
自分にとっていい事だけを求め、嫌な事は排除しようとするアンバランスさ。
そして、恋人のリバースは私のコミュニケーション能力のまずさであるということにも。
自分の未熟さを思い知らされ、ちょっとショックでもありますが、気づけた事はラッキーでした。
ありがとうございました!
>シンシアーさん
コメントありがとうございます。
昨日のタロットは見事に現状とその調整について象徴していましたね。
たぶん「気づき」の面でも、たった数枚からではありますが、ここに書かれていること以外のこともあったかと思います。
タロットはこのように次元(レベル)や面(フィールド)で複層の回答がありますので、その中でもっとも今の自分に適する解を発見してください。今回はコメントされたことがそれだったのかもしれませんね。