その情報を広げる前に。
このところ、いろいろな情報が飛び交い、皆様たいそう不安や混乱のお気持ちを抱いていらっしゃるかと存じます。
そんな中で、一応普通の生活を送ることができている人、あるいは多少の不便やこれまでの日常と異なるものの、安全に暮らしができている人は、意外にも心はパニックになりやすいところがあります。
それは入れる情報によるところが大きいからです。
日常の行動や生活は実際にはあまり変化はないものの、自分が見たり聞いたりしている情報は、これまでとは明らかに今は違っています。
これを正常化させるには、ひとつには情報の遮断があると思いますが、しかしながら、今は入れなければならない重大なこともありますので、情報を遮断してしまうことは適切な行動ではないと言えます。
ではもうひとつの方法があるとすれば、それは取捨選択をした冷静な情報の入れ方ということになるでしょう。
これには「正義」のカードと「隠者」のカードが役に立つと思います。(私の語るタロットはカモワン版マルセイユタロットでお話しています)
この両者は奇しくも数の順番で並んでいるカードであり、順番通り並べますと、「隠者」が「正義」を見ているように見えます。
「隠者」は本来は霊的な探究をする智慧ある老賢人ともいえますが、今回話をしている内容としては、探すもの、見極める姿勢という意味が妥当です。
そして「正義」はそのままズバリ正しいもの、正しい情報と言えます。ですから、二枚で「正しいものを見極める姿勢」ということになります。
今のような災害が発生した時は、親切心、助け合いの精神が人として出てきますし、それが当然でしょう。そのこと自体はノーマルでよいことだと考えられます。
けれども、行きすぎてすべてのうのみに信じて、「人のためになるから」と情報を検証せずに、ただ言われるままに流す態度もまたバランスを欠いたものとなりがちです。(情報の内容によっては、有無を言わさずの、急を要するものもあります)
この場合大切なのは、「正義」が示す客観的な視点です。「正義」はある意味、感情を排しています。公平さ正確性が客観的なのです。感覚より事実・数値的と言えましょう。
あなたが入れた情報の正しさは、客観的に見てどうなのか。一番肝心なことは、その出所です。
最近でも電力会社を語り、関西の節電を呼びかけるチェーンメールが広がりました。ですが、その電力会社のHPを確認すると、電力会社からそのような内容のメールは出していないとはっきりと書かれてありました。
あやふやできちんと確認できないまま、ただ感情にまかせてチェーンメールを送ったり、ブログに記載してしまったりするのも注意が必要だと思います。(推測の場合、「これはあくまで自分の考えです」として、断りを入れて書かれるとよいと思います)
少なくとも、入れた情報が公の情報としてきちんと告知されているのかどうかは確認してから流されたほうがよいでしょう。そして受け取るほうも、一度冷静になって情報を見るべきで、裏付けを自分で確認する態度を取ったほうがよいです。
ネット上の情報が正しいこともあれば間違っていることもありますし、リアル(実際の生)の情報でもそれはあります。
それとは別で考えたいのは、結局、人は自分の思考や感情を正当化するために情報を得ようとするという点です。
簡単にいえば不安を確信させるために、さらに不安を呼ぶ情報を得ようと、心が無意識に不安情報にロックオンしてしまうということです。
無知蒙昧、安易な楽観主義も危険ですが、希望にロックオンして情報を得ることは、結果的には自分の希望にもつながることだと思います。
ありがとうございます。
私には自衛隊が物資を集めているとかってチェーンメールと、関西電力が節電を呼びかけているというのがまわってきました。
始めた人は淋しい人なんでしょう。
しかし、節電そのものは
した方が良いと思うので、使わないコンセントは抜きました。靴下、着るもので調節したらストーブのスイッチを入れずに生活できています。
こうして、普段から余計な電力を使わないようにすることで、危険な原発を増やさずに生きてくことができるならば、気付かせてもらったと思います。
どんな情報であれ、主査選択するのは
自分であり、どのような気付きを得るのも自分なりの発想なのだ と、思いました。
いろんな人がいるけれど、こんな時だからこそ、心穏やかに、笑顔が求められますね。私にチェーンメールを送ってくれたのは知り合いです。この方はとても優しいから送ってくれたのだなと改めて 大好きになりました。(*^_^*)
>ぐーちゃんさん
コメントありがとうございます。
そうですね、チェーンメールを送った人は、ほとんど善意の気持ち、愛からだとおもいます。そう思うと、情報錯誤自体はまずいことだとしても、よい気づき、いいことを見い出すことができると思います。
今回のことは大変でネガティブなことばかりかもしれませんが、だからこそ、普段気がつかなかったよい面を想起、発見させてくれると思っています。