あなたは与えていますか?
タロット、特に大アルカナを見ていると、まるでいろいろな人たちが集まっているかのように見えてきます。
その中では、人に何かを伝えていたり、つなげていたりと、何かその人物自身がほかの人に対して大きな影響力を与えているカードがあります。
反対に、誰かから何かを受け取っているようなスタイルの絵柄もあります。
そう、結局のところ、人は誰かに何かを与え、逆に誰かから何かを受け取っているのです。
そして、いつもそのことは同じ立場のままで固定されるのではなく、ある場面や状況によって、入れ替わるのが社会の実態でしょう。
これをカード一枚で表すとすれば、やはり「節制」ということになるでしょうか。
「節制」には二つの壺を持った天使が、壺からの液体を移し替えている姿が描かれています。(カモワン版マルセイユタロット)
この交互に移し替えられている「液体」がわれわれの様々な供給と受容(消費のこともあり)を示しており、液体が流れている元の「壺」という器が、われわれ自身であったり、培った技能やスキル、知識・製造物などを象徴したりするのです。
このことは、私たちにまた大きな示唆を与えてくれます。
「自分はとても人に何かを与えるような人物ではない」と思っているかもしれませんが、誰でも自分が与える側になれるのです。
さらにこれを突き進めると、「与えなければ、真の意味で与えられることもない」という発想を得ます。
与えてもらいたければ、何かを与えることを先に自分に課すべきかもしれません。
それでもやはり、「私には何もない」と言う人がいるでしょう。
でも、本当にあなたには「与えること」「提供する」ことは何もないと言えますか?
何も物やお金のことだけではありません。形のないものや行動も与える要素のひとつです。
そして、もしそれでも本当に何もないと思っているのなら、こう感じてみましょう。
あなたはすでに肉体を持ち、考える頭脳と生命を「与えられて」、この地上に生かされています。
ならば、あなたが与えることと言えば、その与えられたものを十分に意識して、無駄にせず、精一杯「生きていく」ことになるでしょう。
生きていくこと自体、あなたが与えていることなのかもしれないのです。
誰に与えているのでしょうか? それは宇宙とか天とか神とか言われる大きなものへ与えていると考えられます。
もちろん生きていくためには食べ物も必要ですし、もっと言えば空気も水もいります。
これだけで大きな消費かもしれませんが、おそらくあなたが人として生きていることで、それだけで天や宇宙に与えている何かがあるのではないかと思われます。
ただ、生き方として、不平不満を述べ続けたり、ただ無気力に生きていくだけだったりするようなものは、消費過剰と言いますか、エネルギーとして宇宙に「与えていく」ことができていないのかもしれません。
だから、与える人生を歩むためには、何よりも力強く希望をもって生きていくことだと私は感じています。
宮岡さん!!!
ずいぶん間の抜けた時のコメントになりますが
「すばらしい」の一言です。
読めない時期が続いたので、今くりあげながら読ませてもらってます。ヾ(@°▽°@)ノ
>terimuさん
ありがとうございます。
私も人から学ばせてもらいつつ、お伝えしているところです。