恋愛処方箋
占いとしてタロットでお店など出ておりますと、やはり「恋愛問題」の相談を多く受けます。人間関係の中でも、この「恋愛」というものは、本当になかなかやっかいなものですよね。
何がやっかいかと言っても、それがうまく言っている時は天国でもいるかのようなバラ色の心持ちになれるのに、反対にうまくいっていない時は、地獄のような状況を呈することがあるということです。時には、色恋沙汰として、人死まで出てしまうことすらあります。まさに天国か地獄、究極の親和か怨憎の極地か、そういった両極端の心境を現出させてしまうのが恋愛です。まことに、人間には大変な代物です。(人生の学びとしては、どう転ぶにしろ、良薬だとは思います)
占いでうかがっていますと、どうも恋愛状態にある方は、当たり前のことですが、相手の気持ちを推し量って、それが自分にどれくらい関心があるのかで気に病んでいる人がほとんどです。恋愛とは、人と自分の好き嫌いの話ですから当然ですけども。。。「あの人は好きでいてくれているのか・・・」「あの人はどんな風に私のことを思っているのだろう・・・」「どうして連絡がないのか?」「これって、私のこと、好きってことですよね?」「こうすれば振り向いてくれるのかな」・・・etc。
とにかく、いろんなことを恋する人は巡らせてしまいます。ここで、恋愛に対する最大のアドバイスをしてみたいと思います。それは。。。
「人(相手)の心は、(自分が)コントロールできない」ということです。
でも、そんなこと言っても気になるから恋愛じゃないですか!と反論されそうですが、その通り、そうはわかっていても心が言うことを聞かない、気になってしまう、から悩むところに恋愛の苦悩があるのはわかります。
しかし、それでも、特に片思いや相手の行動が不確かで悩まれている場合には、「“人の気持ち”はコントロールできない」ということを肝に銘じてみてください。人の思考能力は偉大なものですが、それだけに勝手にあれこれ想像をし、考えが暴走していきます。「あの人は、私のこと、どう思っているのだろう?」「連絡が少なくなったのは好きな人ができたからだろうか?」「今の時間、連絡できるはずなのに・・・どうしてないのかな・・・」など、対象の相手のことや状況を、人は無限に妄想します。その想像・妄想が不安や疑念、確認したいあせりや欲求を次々と生み出していきます。そして、本来最初にはなかったそういったマイナス的な思考が、想像した自分自身を苦しめることになっていくのです。
「こうなってほしい」と相手に願っても、それは叶うかどうかはまったくわからないことです。電話をしても、メールをしても、プレゼントを贈っても、相手の心が自分に向くとは保証されるものではありません。人の心を操れる(コントロール)ことはできないからです。人は自分の心は自分で作り、選択をしていくものです。他人が人の心を作り出すものではありません。人の心に何らかの影響は与えることはできても、選択するのは相手自身の心であり、相手の心を自分の思いとおりにすることはできないのです。
だから、ただ自分でできる努力ををして、相手の気持ちがどうなるのかは自然に任せる(相手に任す)しかないのです。けれども、わかっていてもできないのが恋の常・・・。ならば、わかるまで突き進むのもまた道だというのもあります。ストーカーは困りますが、中途半端にあきらめてしまうより、徹底的にがんばるのもいいでしょう。最後には、やがて相手の心はやはり相手のものであることがわかってきます。
「恋愛処方箋」ネタは、シリーズで書いていくかもしれません。