タロットマンダラが象徴するこれからの意識とは。
今日は少しカモワンタロットの専門的な話になります。またカモワン流と言っても、私の思いや想像も多分にありますので、その点ご了解の上、お読みいただければと思います。
カモワンタロットにおけるタロット絵図、タロットマンダラ は普通は一人一人の人間完成の道程を示していると解釈するのですが、実は個人を越えた集団・国などの大きなものの道筋や事柄も象徴しています。
今回のことも、タロットマンダラを知っている人にとっては、おそらく符合する箇所を見つられることでしょうし、次なる過程をとうすればよいのかも見えてくることと思います。
たとえば、「神の家」というカードは数としては「16番目」に位置し、次には「17」「18」・・・と続いていき、最終的には「21」の「世界」で完成を迎えます。
「神の家」は以前にもお話しましたが、今回のことをもっとも象徴するカードかもしれません。もし今が「神の家」ならば、神から試されているということも言えますし、あと完成までに4段階(世界も入れると5段階)があるということになります。
これだけでも数々のことを象徴させていくことができるのですが、タロットマンダラのすごいところは、さらに複層して考察することもできる点です。
たとえば、今回のことのつらさや大変さを「13」で象徴させるとすれば、やはり次には「14」の「節制」の段階、そして「悪魔」「神の家」・・・と続くと考えていくこともできますし、「神の家」から「世界」という流れを一段下の次元にして、「隠者」から「節制」、「斎王」から「戦車」ということでも表現することが可能です。
私の個人的な考えでは、大きな意味で見た場合、「斎王」から「戦車」の段階はすでに次元・レベルとしては旧態のものを象徴していると考えています。
個人のメンタル的には「隠者」から「節制」への意識、全体としては「神の家」から「世界」をとらえていないと、これからの問題を乗り越えていくことが難しいのではないかと思っています。
ほかにもペア、カップルで多層に見るという方法もあり、たとえば今回の災害のことを、「神の家」と「星」のペアとして、さらに「13」と「節制」として、このふたつをダブルペアのように見ていくことができます。この意味は皆さんで考えてみてください。
もうひとつ、タロットマンダラを知る皆さんに考えてほしいのは、今まで知識としては3段7列の三階層のことは理解していたと思うのですが、個別体験は別として、普遍的・全体的なものとしての実感は得にくくあったと思います。
特に最上段のカード7枚の意識はわかりにくかったでしょう。
けれども私たちの住む日本で今回のような大規模な災害・苦難が起こり、誰しもが些細なこと、小さな争い、今までの不平・不満のようなものは消え、全体としてまとまろうとする意識と日頃の当たり前のものに感謝する気持ちが生じてきたと思います。
と同時に、人間の力ではどうしようもないもの、得体の知れない巨悪・これまで見えてこなかった悪しきものなども露呈してきているように思います。
つまり、これまでの意識レベルではとうてい理解できないこと、あるいは乗り越えられないこと、または今までとは違う規模の愛というものがあるのだということに、いやがおうにも気がつかされてきているということです。
これがマンダラの最上段のカードが表す事柄たちと言えるでしょう。
タロットマンダラでは、急激な変革の場合、縦列ジャンプ(つまり次元変換・変容)を見ることがあります。もはや私たちは、マンダラでいえば特に最上段の象徴体験を生で味わっていくことが求められていると考えられるのです。
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