今、「世界」のカードを見てみよう。

今、世界中の目が日本に注がれています。


そして災害にあい、また原発問題の発生している危機的状況の日本に対して、多くの実際の支援や気持ち・心、メッセージも世界から届けられています。


これを見たり、聴いたりしていますと、本当に涙が出てくるものばかりです。


ありがとう」という言葉が心の底から出ます。まさに「有り難し」で、日本の言霊を感じさせます。


タロットカードを持っている皆さんは、是非「世界」のカードを見てください。


これはマルセイユ版に限らず、ウェイト版(ライダー版)でも絵柄は近いですので、ウェイト版でも通じる話だと思います。


中心の人物が手に棒や小壺を持って衣をまとい、踊っている姿があり、その周囲をリーフが取り囲んで、4つの生き物たちが見守っているかのように見えます。(絵柄が見たい方はこちらのサイト の最上段右端のカードを見てください)


このひとつひとつにはもちろん象徴としての意味があるのですが、今はそのことは省きます。


これを見れば、真ん中の人物は私たち日本人であり、周囲は世界の人々ということになるでしょう。また人だけではなく、物事も表しているとも想像できます。


これだけの規模の災害となると、もはや一国だけの問題に留まらず、世界の力を必要としているのです。そしてひとつの要素だけで事が片付くことではないのです。


たとえば、祈りをしたところで原発の放射線が収まるわけでもありませんし、被災地に必要なものが届けられるわけでもありません。


緊急に重要とされるのは、モノや行動、具体的な方策、正しい情報と決断などになってきます。


しかしながら、だからと言って、そこに心や感情といったものがまったくいらないのかといえば、そうではありません。


原発に対して命がけで働いていらっしゃる自衛隊や消防隊員、電気関連の方々などに対して、やはり祈りを込めること、心をこめて応援することは決して無駄ではないでしょう。


現実的には作用を及ばさなくても、隊員の方々に伝わって、その方たちの勇気や心の支えの一部になるかもしれないのです。


もしかするとそのことで、現場の人たちの、「あと一歩のがんばり」の力が出る可能性も否定できません。


落ち込んでいる日本人が、世界の子ども達からの「Pray for Japan」のメッセージを見て、力をもらったという人もいるはずです。


要はただ祈るだけでいいと考えたり、とにかく行動することだけ重視したりなど、単一だけでは効果がないということです。


問題が大きければ大きいほど、総合的・統合的に作用させていかねばならないとことがあります。


そこには理性や分析の力も必要ですし、今述べたような純粋な人の気持ちを表現して、祈ることもまた大切でしょう。


一人の人が全部を総合してやれということでもありません。それぞれの得意な方法、できること、範囲、規模で対処していくということが「世界」のカードに描かれていることでもあります。


日本はこれまで様々な国に実際的に支援してきました。そのことがまた還ってきているとも言えましょう。やはり与えていくということは無駄ではないのです。


世界のカードは、真ん中の人物が周囲に影響を及ぼすことも示唆しています。つまり、内と外は鏡映しでもあるということです。


そのことから考えれば、日本が立ち直れば、世界もまた新しく生まれ変わる可能性があると言えます。


秘伝では日本列島が世界のひな形(ミニチュア)のようになっているのは、結構知られていることです。これは単に形だけではなく、心や思い、出来事も示唆していると言われています。


象徴的にいえば外にあるものは内にあり、内にあるものは外にあるということです。


ということは、世界で起こることは日本で起こり、日本で起こることは世界にも起こるという解釈になります。


これを悪いことでとらえるのではなく、いいことで考えることです。


「世界」のカードの構造は、また奇しくも原子炉にも似ています。これをカードでいうところの「リーフ」の中にいかに食い止めるか。どうこれ以上世界に影響させないようにするのかも問われているかもしれません。


まさしく世界の問題として、世界中の力を結集して日本の事故に対応するということが示唆されているように感じます。

今後、カードの「世界」の意味である「完成」「到達」「予想や通常概念を超える成功」に向かってほしいと願っています。

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