自分と相手の決断力の関係

ACの宣伝によって、金子みすずの詩、「こだまでしょうか」が流行しているようですね。


この詩はなかなか意味深です。だからこそ、多くの人がいろいろな変え詩みたいなものにしてまで気にされているのでしょうね。もちろん立て続けにACで流されたということはあるにしてもです。


このこだまやオウム返しの言葉のやり取りは人を癒すカウンセリングテクニックの基本でもありますが、今日はまたそれとは別の話を書きます。


タロットカードに「正義」というカードがあります。厳しい裁判官のような人物が剣と天秤をもって真っ正面を向いて座っている絵柄のカードです。(マルセイユタロットの場合)


このカードの鍵は剣と天秤にあり、ずばり言えば決断とバランスを示していると言ってもいいでしょう。(もちろんほかの象徴の意味もたくさんあります)


ところで私たちは人や物事の決断が遅いとか、はっきりしないとかで苛立つことがよくありますよね。


「どうしてはっきりしてくれないのだろう」「なぜすぐに行ってくれないのか」などと、相手を批判してしまうことがあるものです。


ところがですね、意外にもこのことは自分の態度が原因や起因になっていることがあるのです。


よく自分を振り返ってみてください。


自分自身、決断が遅いことはありませんか? 


たとえば何かの支払いをしなくてはいけないのにギリギリまで躊躇している、イベントや会合の出欠の返事を先延ばしにしている、処理しなければならない仕事を後回しにしている・・・


どうせしなければならないことなのなら、すぐに行うことのほうがいいのに、ぐずぐずとそのままにしている状態です。


「別にまだ迷惑かけているわけでもないし、締め切りは来ていないんだし、緊急でもないからいいでしょ」と思っているかもしれませんが、その態度一つ一つが全体化して、あなたの習慣となっている場合があるのです。


そうすると、相手から見れば「この人はいつも決断か遅いよな」と認識されてしまい、そうした人と烙印を押され、重要視されなくなることがあります。


そして、ここが最も大切なのですが、この世の仕組みはまさにこだまや鏡のように、自分がしていることがそのまま返ってくるということがあります。


煮え切らない、中途半端、考えすぎて結論をいつも先延ばしにする、安全安心で変革を嫌う・・・というあなたの行動や態度は、そのままあなたの周囲に同じような人を引き寄せ、同様の扱いをあなたが受けてしまうことにもなるのです。


それは、あなたがそうしたことをある意味決断しているからです。「中途半端でいい決断をしている」ということです。


あなたの深層心理がそう決めているのですから、そのようなことを選択する事柄が現実に起こるのも当たり前で、究極的にはあなた自身が招いているとも言えます。


もちろんこのような単純なことだけではなく、相手側にも確かに問題であることもあったり、ほかの様々な要素と影響がからんで自分だけの責任ではないこともあったりするでしょう。


とはいえ、結構多くの部分で、自分の決断力と選択方法が自分に受けていることと関わっていることが多いのです。


思い当たる節のある人は、自分自身の決断と実行スピードを加速させましょう。


これが正義の天秤(そのまま還ってくること)と剣(決断力)に表されているので、なかなか決断力の出ない人は「正義」のカードと対面するとよいです。


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