カモワンタロットは難しい?

カモワン流と呼ばれる展開法のタロットリーディングは、実のところ非常に難しいです。


それはカモワン流の展開法が決まった展開(スプレッド)の形ではなく、その時その時によって流動的に変わっていくからです。


ほとんどのタロットのスプレッド(並べ方)は、意味が決まっている場所にタロットカードを置いて解釈していくというものですが、カモワン流は最初の三枚だけが「スリーカード」のように決まっているだけで、あとはある法則によって自由にカードが展開されて行きます。


そのため、出る枚数がバラバラであり、ある種のパターンがつかみにくい、セオリーが定義しにくいということがあるのです。


ということは、決まった読み方やリーディング方法が習得しにくいということでもあります。


日本でカモワン流のリーディングを勉強しようと思っても、書籍は「秘伝カモワン・タロット(学研)」しか出ていない状態で、しかも現在は絶版です。オークションとか中古市場などでしか手に入りません。(新品はかなり高額と聞いています。。。)


またこの本では巻末のほうにリーディング事例が何例かあるだけで、とても学習の参考には足りないと考えられますし、この事例も肝心な部分は意図的かどうかは別として、書かれてないこともあります。


フィリップ・カモワン氏のサイトでも事例が載せられていますが、これはなかなか参考になるものの、氏の講義を聴いたことがない人にはよくわからないところだと思います。


実はタロットリーディングを学ぶのは、書籍や頭の知識だけでは難しいのです。


生のライブ感覚と言いますか、タロットが息づいているセッションのような時間の中で、自分が体感することによって腑に落ちるのです。


もちろん知識の裏付けも必要です。その両方が相まって、タロットリーディングの理解と上達が可能なのです。


特に先述しましたように、カモワン流の技法はまず独学では無理なのが現在の日本の実状です。


またたとえ少し学ばれた経験があったとしても、継続してリーディングしたり、学習グループを形成して研鑽を続けていたりしていないと、すぐに「感覚」は忘れ、さびついてしまいます。


実際に人をカモワン流でリーディングする場合でも、何枚もカードが出てしまい、あせって何も読めなくなってしまったという経験は少なからず何人もの人が経験していることでしょう。


それをどう読みこなせばいいのか。


実は日本式カモワン流ともいえる日本で伝えられてきたカモワン流のメソッドは、その展開法則にあまりに忠実なために、なかなか読みこなせないという欠点をはらんでいます。


私はそれらを研究し、改善したり、コツをつかむ工夫もしたりしてきました。


難しい点もありますが、やはり反面、それだけカモワン流リーディングにはすばらしいところがあります。


これががもっと活用されることを私は願っております。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Top