縁の理解がもたらすもの
何かの教えや講座、そしてそれを伝える講師たちのとの出会いは、やはり縁の中でも特別なものを感じることがあります。
世に師匠と弟子(筋)と言われるように、おそらく大きくは霊的なもの、目に見えない縦糸のようなものが含まれているのではないかと思います。(カルマ的と呼んでもいいかもしれません)
もちろん単純な縁、興味による縁というのもあるでしょう。
前にも書きましたが、タロットカード「恋人」にも表れているように、そうした縁は自分(人間)の実際の行動と、目に見えないキューピッドで例えられる存在・象徴によって結ばれた時に生じるのです。
ですから、何もしないで縁がやってくるのではなく、やはりあなた自身の行いによって縁は選択しているのだと言えます。
行いは思考に従っています。簡単にいえば、あなたがそう考えるから、あなたはあのように動いたということです。
あなたの行動はあなた自身の思考によってもたらされ、それはすなわち、あなたの価値観によって左右されているのです。
ですから、運命論的に行きすぎる傾向の人は、「祈っていればよい関係がもたされる」「占いに頼れば結婚できる」と、実際には自分で行動しない人がいます。
そもそもの思考が「運命」なので、運命で自分を決めてしまうことになり、せっかくの自分の行動によって得られたかもしれない縁にも行き着かないことになってしまうのです
運命も「学」として学び、深く理解し、行動に活かしていけばいいのですが、単なるおみくじ的な発想での運命論では偶然に身をゆだねているようなものです。
とはいえ、究極的には偶然に任せるのもありです。
ただ、それはこの世界や宇宙への絶対的な信頼が必要です。そうすれば「自分は宇宙とひとつなので、神的(創造的)に生きることができる」となるからです。
しかし、それはまずおみくじレベルの発想では無理なことです。
ということは、偶然に任せる危険性のほうが増すということになります。
それより、まずはこの現実の世界であなたが思考を整え、望むべき行動をし、その上で天からの縁を待つとしたほうが効率的でもあると言えます。
「人事を尽くして天命を待つ」のことわざ通りです。
しかしながら、タカモワン版マルセイユタロットのタロットマンダラにおいては、その天からの縁も同時に学んでいこうという姿勢があります。
普通は現実(目に見える)だけの努力と行動の話に終わります。タロットはもうひとつの世界のことも知ろうと心がけるのです。
実あれば虚あり、陰あれば陽あり、この世あればあの世あり、地あれば天ありなのです。
その両方を実学として学び、体験していくことで全体の統合がとれていくのです。それこそが真の成功だとも言えるでしょう。
それには縁を意識していくこと、理解していくことが大切なのです。
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