4人の守護神
タロットには「世界」というカードがあります。
どのタロットでも比較的似たような絵柄や意味のあるカードですが、一応マルセイユタロットを基本としてイメージします。
このカードの特徴は真ん中の人物と周囲の4つの生き物という複数の存在と構図にあります。
それぞれがやはり象徴であり、そこから様々な意味を持ちますが、4対1、さらにいえば全部で5という構造になることが鍵でもあります。
以前、4人の師匠・マスターを分野別に持てばよいというようなことを書きましたが、それはこの「世界」から得られたヒントです。
もちろん4人のマスターという現実「世界」での人間たちのことを示すこともあれば、人ではなく物事を示すこともあります。
さらに私が「世界」のカードから感じたのは、4人の高次のマスターや天使、ハイヤーセルフのような自分を導く存在もいるのではないかということです。
ハイヤーセルフは結局「セルフ」なので自己といえば自己であり、究極的には一人でしょう。
では4人というのはどういうことかといえば、つまりは4分野に分かれた存在(エネルギー)ということでもあります。
それが低次と高次にそれぞれ存在し、都合8人と見てもよいのです。
そして、自分にとって一番特徴的ともいえる分野、あるいはマスターがいます。
それが誰なのか、何なのかは自分の傾向や特徴を知ればわかってきます。
それは何も得意なことばかりではありません。自分か嫌っている部分や、出過ぎているのでバランスを崩している要素ということもあるのです。(それによってトラブルや問題を起こしているもの)
しかし、逆に言えば、やはりあなたの特徴・特質(天恵・天から与えられた才能)なのです。
私は瞑想を通じて、このことを実感として得ました。
自分にとっての大きな特質は4つのうちの一つかもしれませんが、実はこの4つはそれぞれ別個に存在しているものではなく、有機的に関連しあい、一つのものにすべてを含むという構造になっています。
ですから、ひとつの特徴が際立っていたとしても、その中にはほかの要素もあるのです。
異なるのは、中心となるもの(フィルター)があなたにとっては大きくいえば一つであり、それが特質になるということです。
「世界」の絵柄でいえば、たとえば「鷲から物事を見るフィルター」があなたの中心ならば、まずは鷲の穴を通し、次にほかの牡牛、獅子、天使という細部フィルターに通して見ていく傾向があるということになります。
それが前述したように「天から与えられた才」なので、平均化していくというよりも(もちろんバランスを取る視点は大切ですが)、あえて「選んで来ている」「わざと備えて来ている」ととれば、あなたの特質はあなた自身の選択であり、この世界に活かすためにあるのだと考えることもできます。
ということで、あなたのメインのフィルターがとれかを探すのは有意義なことだと考えられます。
余談ですが、この4つの生き物は「メルカバー」という天の乗り物とも関連し、それは「戦車」のカードにも象徴されます。
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