意外な形とタイミングで救いは起こる。
今日はちょっと個人的なことを書きます。
私は中学3年生の時に父の転勤によって、関西から広島へ引っ越ししました。
それから高校の2年が終わるまで広島にいました。
私は新しいところになじむのが苦手で(これはいまだ気質として残っています)、まず関西圏から広島・中国地方に変わったことで文化や言葉の違いにショックを受け(外国でもないのに大げさですが(^_^;))、さらに転校して友人もいない状態で結構孤独でした
ようやく友人と呼べる人ができたのは高校に入学してからです。高校では最初は誰もがフレッシュだっため、何とかなったわけです。
ただそれでもまだ広島に住んでいることに違和感を覚え、関西に戻ることをずっと夢見ていました。
高校も2年になり、せっかくできた友人ともクラスが分かれ、またしばらく孤独な日々が続きました。
私は「自分はこのクラスになじんでいない」ということを自覚しており、さらに自分の中で「よそ者だ」という意識を持ち続けていました。
今思えば、それこそが孤独の原因であり、自分で孤独を選択していたと言えます。(この居場所のない客観性と疎外感は私のもっと前からのトラウマでもあり、実は非常に重要なポイントでもあったことは最近知りました。このことについては、いずれメルマガでお伝えしたいと思います)
そうしているうちに学校でイベントがあり、いわゆるキャンプのようなものが開催されました。(このあたりは少し記憶が飛んでいますが。。。)
そのイベント中に、自由時間だったのか学校の企画だったのかは忘れましたが、鬼ごっこのようなことをすることになったのです。
とはいえ、普通の鬼ごっこではなく、誰かと組になってお互いの足をひもで結んで(つまり二人三脚状態で)逃げたり追いかけたりするという一風変わった鬼ごっこでした。
この時、偶然私と組になったのはT君でした。私たち二人は特に今まで意識はしていませんでしたが(それは私が孤独を選択してたからです)、この場合は二人三脚鬼ごっこですので、無理にでも協力しなくてはならず、自然と言葉を交わすことになったのです。
タイプが似ていたのか、二人は結構間が合い、逃げ足が速く(笑)、なかなかつかまりませんでした。確か最後の方まで残っていたと記憶しています。ということは、それだけ二人の会話する時間は長くなったわけです。
最初はポツリポツリとでしたが、次第に話をするようになり、鬼ごっこが終わる頃には結構親しくなっていました。
そしてその後、このT君は私にとって大切な友人となり、今も広島に行った時は会って交流を深めています。
T君と仲良くなったことで、私はいわば広島への本当の意味でのなじみが出てきました。高校2年生が終わる頃には、ほかの2人のメンバーも入って強力な4人の仲間もできていました。
そんな時、またしても父が転勤となり、今度は関西に戻ることになりました。あれほど戻りたいと願っていた関西も、この時ばかりは広島に残りたいと真剣に悩みました。少し前の私からは考えられないことでした。(結局3年生で戻ることになりましたが・・・)
さて、長々とつまらない(笑)過去を書いてきましたが、実はこのことは私にとってはタロットカードの「吊るし」「悪魔」「太陽」「世界」と関係しているのです。
私は当時ありもしない前の自分の世界に閉じこもり、孤独になっていましたが、ある偶然のつながり(鬼ごっこのひも)によって友人と出会い、自身の縛りから解放されました。そうしてまったく新しい世界に入ることができたのです。
つながれることで解放されるという不思議な体験です。(笑)
そして重要なのは、どんな時にも救済の天使が現れるということです。
それは自分でも思ってもみなかった形・人として登場します。
それと、願っていることはタイミングをずらして叶うことがあるということも知りました。それがその時にはもう願っていないことであってもです。
結局のところ、自分を幸福にするのも不幸にするのも自分次第ではあるのですが、その重要なファクターとしては「人の縁」というのがキーポイントだと感じるのです。
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