恋人カードが示す「効率」
タロットカードに「恋人」というカードがあります。
今日はこのカードから得られたメッセージをお話します。
しかしながら普通に思われている「恋人」カードの印象とは異なるものなので、違和感があるかもしれません。
それは何かといえば、「効率」に関することです。
効率といえばマルセイユタロットの大アルカナでは「節制」のカードなども想像されるところですが、今日は「恋人」カードからの観点で「効率」を考えます。
ところで「恋人」カード(あくまでマルセイユタロットでの話です)の絵柄には、三人の人物が話をしているように描かれています。
そこから話し合い、相談、そしてコミュニケーションというような意味合いが出てきます。
すばり言いますと、本日のポイントは「コミュニケーションによって物事の効率が変わる」ということになります。
人と円滑にコミュニケーションができたり、積極的に話しを行ったりすることで、物事の効率や進み具合が違ってくるのです。
例えば、何かわからないことがあれば当然自分でも調べてみるでしょうが、知っている人に聞いたほうが早いでしょう。
パートナーや友人が何か困っている、不機嫌になっているような時に「ああでもない、こうでもない」と想像するより、直接理由を本人に聞いてみたほうがはっきりすることもあります。
また聞くだけではなく、言うことも大切です。
自分は何がしたいのか、何に困っているのか、どんな気持ちなのか、どうしてほしいのかなどきちんと相手に伝えれば、相手は的確で早い応対をしてくれると思います。
言わなければ誤解されたり、誤った対応をされてしまうことがあるのです。
日本人は相手が察してくれると思っていたり、相手に聞くのは自分も人もわずらわしいことだと過剰な配慮をしてしまったりすることがあり、とかくコミュニケーションせずに単独で進めがちです。
その結果、かえって遠回りになったり、見当はずれだったりして物事の進行を遅らせる要因となります。
つまりコミュニケーションをあまりせず、独りよがりなのは非効率なのです。
実は私のやっているマルセイユタロットでのリーディングはコミュニケーションを重視したやり方となっています。
「黙って座ればピタリと当てる」というやり方ではなく、カードの展開と象徴から推測される事柄を相手の実際の情報と重ね合わせることで回答や示唆を導き出します。
カードだけから当てていくことも占いの方法としてはありでしょうが、それではかなり当てる能力が求められます。個人の特殊な力に依存される傾向も出ます。
誰でも効率よくタロットリーディングができるようにするには、相手(相談者・クライアント)からの情報を聞き出し、コミュニケートしていくほうがよいのです。
仕事や生活面を含めて効率を上げるのなら、話す(言う)こと・聞くことをもっと行い、その上で相手とのスムースに会話のできるコミュニケーション能力を磨くとよいでしょう。
単に効率が上がるだけではなく、あなたにとって有益な情報や縁も人とのコミュニケーションによって運ばれてくるのです。
そのことは「恋人」カードの天使が示しています。この天使の矢は一般的なキューピッドの矢(恋に落ちる選択)の意味だけではなく、効率をよくする「剣」の一種であり、情報も意味することがあるのです。
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