タロットのコンビネーションで現れるもの
昨日、メルマガ(受講者だけのメルマガ)号外を発行しました。
来月より始まる占星術講座のご案内です。この講座はタロットも使って楽しく、そして占星術の基本をみっちり学ぶもので、初めての講座としての募集でしたが、なんと昨日1日だけで予定人数に達してしまいました。
定員が余れば一般の方にもお受けしていただこうと思っておりましたが、今回は受講生特典といった形になりました。
お申込みされた方、よいタイミングであり、その決断力はすばらしく、またご自分の「運命の輪」をいい方向に回していくことになると思います。ありがとうございます。
さて今日のブログです。
タロットをコンビネーション(数枚・複数のつながり)でリーディングする時、「数」をその基礎とするものや、四大元素をそれとするもの、または様々な細かな象徴のつながりを見るものなどいろいろなやり方があります。
マルセイユタロットでかなり広まったカモワン流のリーディングは、いわゆるコンビネーションリーディングの一種で、それが複雑化したものと見てもいいでしょう。上記にあげたすべてを基礎として見ることがあるからです。
カモワン流に限らず、複数のカード同士のつながり、連なり、関係を見て読み解いていく方法はそれだけ情報が多くなるので難しいといえますが、逆にいえばその中からシンクロしたメッセージを拾い出すことになり、意味が余計際だつという結果にもなります。
マルセイユタロットは一見、無造作に絵が描かれているように見えますが、実は非常に計算された緻密な構成になっています。
その構図は幾何学が使用され、統一感のあるデザインで、構図自体に神秘的な意味もあります。
複数のカードを並べる時、それらが重なり合うように整然とした形で意味あるポジションで絵の象徴が登場するわけですから、特別なものを感じないわけにはいきません。
たとえばマルセイユタロットには「天使」がよく描かれています。
具体的には「恋人」「節制」「審判」「世界」に登場します。(直接的な表現ではないものを入れると、まだありますが)
これらのカードの「天使」の位置はそれぞれには無意味に思えますが、やはり意味があり、さらにはこうしたカードがどの位置にどう並ぶかによって深い示唆を私たちに与えてくれるのです。
ひとつ例を挙げれば、「恋人」カードの天使は子どもの姿で描かれていますが、「審判」の天使は大人の大天使のようなイメージで描写されています。
「恋人」と「審判」とでは同じ天使でも異なり、それらの出方と位置によって成長や発展・規模の度合い、あるいは個別性への変化の違いなども見て取ることができるのです。しかし「天使」という意味ではやはり共通しています。
「天使」は高次への段階の飛翔、次元上昇・向上のための「使い」の形・イメージとして登場することがあります。
古来より、そのようなインスピレーション・啓示、特別なインパクトをもつ霊的な体験のメッセンジャー・状況として象徴化されてきた存在です。
これがカードを展開した時に多く現れるということは、それだけあなたにとって重要なタイミングにあるということであり、別世界とのつながり・交流の可能性が示されているのです。
そして別世界と響き合う(合える)のはあなたの神性部分です。
出たカードの「天使」の大きさ、服装、態度、表現、ポジションによってあなたの高次のものとのつながり、理解・関係性も見えてくることがあるのです。
タロットにおける天使(の表現)についてはまた機会を改めて書きたいと思っております。
それはともかく、カードは一枚より複数をもって展開するほうが情報も多くなり、意味も逆に強く浮かび上がってくるものだということをお話いたしました。
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