タロットカードが示す伝達問題の別観点。
昨日の続きの記事になります。
タロットリーディングをしていると、最初に覚えていた、あるいはつかんでいたと思われる意味からはずれて、カード自身から示唆が得られるようなことがあります。
私はずいぶんそうしたことが積み重なってきました。
もちろんじっとカードを見ていたり、感覚だけでとらえようとしたりしていてもダメです。
併せて、きちんと象徴を含め知識的なことも蓄積していく必要があります。
その中のひとつ(カード自身から得られる示唆)に、前回書いた「伝達」問題があります。
カードでいえば、「女帝」「月」「力」「皇帝」「斎王」そして、もちろん昨日もふれた「法皇」も関連します。(マルセイユタロット)
今あげたカードたちは、面白いことにペアとなるカードが含まれており、またカモワン流などで言われているタロットの絵図「タロットマンダラ」の並びにも関係してきます。
それで、そうした「伝達」問題に関する一連のカードを、何かの言葉で表すとすれば「喉」と「言葉」に関係しているカードたちであると言えましょう。(ここにあげたカード以外もあるのですが、とりあえずです)
実はほとんどの人が、言いたい言葉を自分の中に留めています。
そしてそれらはお腹にたまっていることもあれば、肩のような部分に残っていることもあるのですが、やはり喉のところにひっかかりとして固まっているように感じます。
「言葉を飲み込む」という表現があるように、言いたいこと、表現したいことがあっても、人は状況や性格、気遣いなどによって「言わずに」まさに「飲み込んで」しまっていることが多いのです。
これは皆さんが考えているよりも、結構いろいろなことの要因になっているものなのです。
言霊といわれるように、言葉にはエネルギーがあり、発せられなかった思いの強い自分の言葉は、飲み込んでもエネルギーとして自身の中で滞留しています。
それが心身に影響することは、おそらく皆さんもうすうす気がついていらっしゃるのではないでしょうか。
だからといって、言葉を何でも相手にぶつければいいというものではありませんが、少なくとも多くの人は言いたいことも言えずの、遠慮が過剰になっているものと推測されます。
言いたいこと、話したいことはもっと伝えたほうがいいと感じます。
本当は言いたい相手に言えばよいのでしょうが、物理的・時間的・事情として無理な場合もあります。
そんな時には、カウンセラーなど相談の専門家の方に相手になってもらうことも効果的です。
結局は感情の解放、気持ちのリリースにつながるのです。
滞留している言葉を伝えること、話すことは時に非常な癒しのパワーを発揮し、心身の問題が快方に向かうばかりか、現実的な問題でさえブロックがはずれたことにより、よい方向に変化していきます。
そして、喉のつまりを伝達によってはずしていくと、創造性やイメージさえも豊かになってきます。
おそらくこれはチャクラ的なことと関連しているとも考えられ、内なる音声はまさに内なるイメージの波動にも影響を及ぼすと想像されるからです。
このことははっきりと絵柄でマルセイユタロット(特にカモワン版)で示されています。
そして不思議なことに、先述したカードたちを見ていると、伝えたくなる、言葉を発したくなるのです。まるでカードの精霊が後押ししてくれているかのようです。
これにはコツがあるのですが、そうしたことはまたタロット講座でお伝えできればと思います。
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