タロットカードの選択と特質

タロットを学ぶ人で、カードの選択ということで見ますと、大きくふたつのタイプにわけられると思います。


1.ひとつの気に入ったカードにこだわり、それをずっと使い極め続ける人。


2.たくさんのカードをコレクターのように集め、時々によって使い分ける人。


あなたはどちらのタイプですか?


私は前者であり、マルセイユタロット一筋です。(笑) 実はほかのカードによっては、扱うと体調が悪くなるものもあります。(^_^;)


これはマルセイユタロットになじみすぎているからこうなるのか、あるいは相性やエネルギーの問題があるからなのか、わかりにくいのですが、その両方だと思います。


私がどれほどマルセイユタロット好きなのかといえば、タロット以外のいわゆるオラクルカードなどでも一切使わない(遊びや他の人のもので引くことはあります)ということからも想像していただければよいです。(苦笑)


ただトランプは使います。なぜならばマルセイユタロットの小アルカナとトランプは関係し、図案も似ているからです。トランプは普遍的で図も記号的であり、一般的には絵に癖がないからでもあります。


それにこれは大きな声ではいえませんが、ほかのタロットやカードを使おうとすると、私のタロットの精霊がささやくような気がするのですね、「浮気するな」と。(笑) 


ただこれはあくまで私のスタンスです。


人によっては最初にあげた二タイプのうち、後者、つまりたくさんのカードを扱うスタイルがあってもよいと思っています。純粋にコレクション、カードマニアとして楽しめばそれもまたよしです。


けれども、リーディングをして対人援助を試みるという観点では、ある程度「核」となるカードをもっておいた(決めておいた)ほうがよいと思います。


その都度カードを変えていくというのは、結局どれも中途半端なリーディングに終わる危険性があります。


私の知人のある有名占い師の方は、タロットを数種扱ってリーディングされていますが、聞いてみると、やはり問題の種類や質、使う目的によって区分けしているそうです。


たとえば状況の判断や吉凶的にはこのカード。カウンセリング的に自己を見つめてもらうにはこのカードというようにです。


カードには実はその扱う人の種類や質・数によって、占いにおいてはある種の特徴や得意分野というものができています。これは目に見えない積み重ね、情報・レコード(記録)のようなものと考えればよいでしょう。


「○○という使い方」でそのカードがたくさんの人に使われてきたのならば、その情報が、「ある世界」で刻まれているということです。


そのため、自分がそのカードを使うことになれば、その記録庫にアクセスすることになりますので、自然にこれまでの蓄積や特徴もダウンロードされることになります。


カードによって占いの特質が出るのも、スプレッドやリーダー・占い師の要因だけではなく、カードそのものに特徴があることも付加されると想像できます。


結局のところ、前にも何度か記事にしたように、私たちはタロットカード(タロット以外のカードについても)を自分が選んでいるように見えて、その実、カードから選ばれていると言ってもよいのかもしれません。


あなたも相思相愛のカードを見つけましょう。まあ、まずは片想いでも結構です。ふられることもあるかもしれませんが、両思いになることもあります。


恋愛でもそうですが、ビビッと来た、ピンと来たという出会いもあれば、行動してつきあううちに両思いになるということもあるのです。タロットは人間のようなものなのです。

コメント

  1. terimu より:

    こんにちわ。私もマルセイユに惚れこんでいますが、実際に習ったカードはイシス版マルセイユタロットでした。 よく似てはいますが、初恋で片思いのまま成就せず、イシス版を使っているという感じです。でもこれも縁だと思ってマルセイユの方は時々ながめて宝物としています。
    初級の仕事師コースを終えただけですが、趣味として楽しんでいます。

  2. >terimuさん
    イシス版タロットもカモワンタロットも、もとはコンヴェル版が下地ですから似ていますね。私はマルセイユタロットはひとくくりとして扱ってよい場合もあると思います。
    まあ、その中でも人によってはマルセイユ版の好みもありますよね。私はカモワン版がやはり一番好きです。

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