過去を悔やむ人に。
今までのことを振り返ってみますと、人は「あの時、こうすれば良かった・・・」と悔やむことは少なくないものです。
しかし、もはや時計の針を戻して、その時に戻るということはできませんので、ある意味、割り切ることも必要です。
おそらく、よくドラマであるように、天使とか変な能力者が出てきて、「あなたをその時に戻してあげよう」と言われて実際にタイムワープしても、結局同じ選択をしてしまうことがほとんどではないかと思います。
ただ、今の意識や記憶をもったままワープしていれば、選択は違うものをしている可能性も高いでしょう。
このことからわかるように、実は「悔やみ」というものは、今のあなたが成長しているから起こっていることなのです。
当時と同じような感覚と記憶しかなければ、やっぱり、同じ場面に遭遇すれば、当時選択したことと同様の行動をするはずです。だって、それが「あなた」である証明なのですから。。。
過去のあなたではなく、今のあなただから過去のことを悔やむことができるのです。
もし悔やむことがないとすれば、一切過去を振り返らない人か、行ってきた選択はすべて正しいし、これからも選択に間違うことはないと確信している人だけです。
後者は別として、過去を振り返らない人というのは一見前向きでよいように感じますが、反省もないということになりますので、もしかすると自己成長は少ない人かもしれません。
人によっては悔やんでも悔やみきれないと悩まれている人もあるでしょうが、それは確かにつらく苦しいことではありますが、そのように「悔やめる自分がいる」ということだけでも、救いがあると言えます。
少なくとも反省や悔恨があるのは、その時点での自分より高い位置で見ることができているのです。
過去の行為で、大変な損失、もう取り返しが付かないと考えているかもしれませんが、まったくのマイナス点ばかりではなく、たとえわずかでも自分が成長したのだと思うことができます。
もちろんそれで過去の自分の行いが消えるわけでも、行為自体がよいことに変わるわけでもありません。
しかしながら、過去の自分の選択を悔やめる今の自分がいることを自覚することも大切です。
また精神的には時間は関係なくなります。あなたが過去をを思えば気持ちとして過去に飛び、逆に未来に行くこともできます。
もし過去に誰かを傷つけてしまったのなら、その誰かに謝意と感謝をエネルギーとして送ることができますし、今の人に対しても同様です。
顕在意識としては届いていないかもしれませんが、人は魂としてすべてつながっていると考えれば、潜在的には届いている言えます。
あなたが実際に気がついていないか、告げられていないだけで、その対象の相手(の魂)は「もういいよ、気にしないで」と思ってくれているのかもしれません。
このことからも、過去の選択を悔やみ続けるより謝意と感謝を送ったほうがよく、そして反省はよいとしても、過去や現在の自分を傷つけないことです。
さらには今後の人生を、過去の悔いのあった時間(過去のあなた、過去の関わった人)から見て、よい意味で、すばらしく変容したような自分になるよう生きていくことだと思います。
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