人間関係、パートナーとのズレに悩む場合。
人間関係、特に身近な夫婦、親子、恋人同士などでよく生じることがあります。
それは相手に「こうしてほしい」と思っていることがかなかな実現できず(相手がそうならない)、反対に「こうしてほしくない」と思っていることが実現する(相手が自分の好ましくないことをする)場合があることです。
両者・カップル・ペアにおいて自分の相手の行為が入れ違いのようになってしまうのは、ひとつには相手を変えようとすると、ますます相手がかたくなになるか、反対のことをしようとする傾向があるためです。
人を変えようとしても実は変えられないのです。
自分の場合を考えてもわかるように、誰かの影響(お叱りもあればあこがれもあります)によって確かに自分は変わることもできますが、それは結局のところ、人からの影響は受けても自分が変わった(自分自身が変えようとした)から変わったのです。人に強制的に変わらされたわけではありまん。(ただし洗脳の場合は別)
そして多くの場合、無理矢理に変えさせられようとすると人は嫌がります。無理矢理な時はそれをしないと罰や痛みを感じたり、不快である状況の時くらいしか、人は自らを変えようとはなかなかしないものです。
そして人には今までのものを守り、続けようとする本能(同じ状況を続けていく機能)があります。それはそのほうが楽だからです。変えることがよいとわかっていても、いざ変えるとなると大きなエネルギーがいるのです。悪習慣が止められないのもそうしたことが要因のひとつにもなっています。
ましてや自分ではいいと思っていること、何とも思っていないこと(つまり悪いと本当の気持ちで思ってはいないこと)に対して、人から「こうしてほしい、こう変わってほしい」と要求されても気持ちのいいものではなく、従って変えようとする行動を取ることはほとんどありません。
要求する人からは「改善」であっても、言われた当人には「改悪」とさえ感じるのです。
何回も要求されると、ますますうざく嫌になってきますので、余計頑固になるか、ひどい時にはもっと増やして相手に抵抗を示すこともあります。(これは意識的なこともありますが、結構無意識的にやっていることのほうが多いです)
ではどうすればよいのかですが、不思議なことですが、それは自分を変えることで相手が変わると考え実践することなのです。
先述したように、人は他人からは直接変えることができません。そうなると、相手に変わってもらうには自分を変えるしか方法がないのです。自分なら変えることができるからです。
自分が変われば意識や波動も変わり、その調整力やバランスによって相手も変わっていきます。
ここで言う「変わる」ことの意味は、相手の意識や行動が変わる場合もありますが、相手自体が変わることもあると思ってください。パートナーの自然なチェンジということです。
もうひとつの変わる働きは相手の環境が変わります。相手の職場や人間関係が変わってくるのです。その影響で本人自体も変わらざるを得なくなることがあります。
こうしたケースをタロットリーディングにおいて何人も見てきました。
自分が本当に変わった時、信じられないようなことがプレゼントのごとく相手との関係にも起きます。
それが本人自身からの変化という場合もあれば、思っても見なかった本人を取り巻く環境や何かの働きかけで本人の変化が発生することもあるのです。
それでもなかなか相手が変わらない場合は、自分の変えた方や受け入れ方がどこか間違っていたり、無理にしていたりすることがあります。
おそるべきことに、相手の嫌な部分を変えたいと思っているはずなのに、そうでない(変えたくないと思っている)自分も自分の中にいることがあるのです。その自分を受け入れ、癒し、統合しないとかなかな相手の変化も望めないのです。
そして必死になればなるほど袋小路に陥るがごとく、ますます自分もあせり、相手も変わらず、またそれによって自分がさらにあせることになります。マルセイユタロットでいえば「運命の輪」の中のふたつの動物状態です。
ですから「運命の輪」で言えば「スフィンクス」の位置になるように、積極的でいて受動的、意志が明確だけれども穏やかという状態(ニュートラル状態)で自分を変え、相手の変化を楽しく待つという姿勢がよいかと思います。
そのためには陰陽や宇宙の理(ことわり)を学んでいくことも必要かもしれません。まあ、それを学ぶために問題が二人の間に起きているとも言えるのですが。(笑)
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