ダブルレインボーに出会う。

この前は自らの人生を「愚者」の旅となぞらえることで、客観性や楽天性を身につけていくことができ、まさに旅路(人生)自体面白くなってくることを説明いたしました。


今度はもっと具体的・ミクロ的に、実際の旅・旅行をすることによって「愚者」の人生の旅にもつながる視点を訓練することを説明いたします。


ただこれはもともと根っからの「愚者」タイプ(超楽観的、行き当たりばったりであろうと、どんな事態だろうと楽しむことができる人)は訓練する必要がないため、当てはまりません。


さて、まず普通に旅行計画を立てます。それもある程度綿密に立てるとよいでしょう。そして重要なことは旅をしているイメージをあらかじめよくしておくことです。


これも漠然としたものではなく、旅先での移動の模様から観光地・宿泊施設での滞在なども、ある程度具体的にイメージをしておきます。


今はインターネットがありますので、実際の写真や動画などでイメージすることも容易になるはずです。


そして旅行へ行くわけですが、当然のことながら現実にはイメージとは違う点が出てきたり、移動時間なども交通機関の遅れや渋滞などによって変動が出てくるでしょう。つまりは予想外の出来事の出現です。


この予想外の出来事に対してどう対応するか、ここが訓練の要であり、勝負の分かれ目となります。


思い通りにならなかった、予定外のことが起こった・・・となるとあなたは混乱します。


またもし同行者がいればその人との「予想外」のコミュニケーションや関係も現れ、さらに腹が立ったり、混迷を極めることになったりするかもしれません。


この時、起こった現象に振り回され、その現象に対するそのままの感情に浸ることは危険です。


ですが普通、感情はコントロールできないので、起こった感情を無理に抑えようとしたり、務めて平静を装うとしたりするとかえってまずくなります。


出てきた感情はそのままにしながら、少し時間が経ってきたらふたつのことを考えます。

●このことでよいことはないかと考える。(逆の視点によって新たな発見をする)

●何か(学び)の意味があると考える。(高次や第三の視点を持つ)

数や図で表すと、ひとつのネガティブな(とあなたが思う)アクシデントを1とすると、そのことでもたらされる逆のよいこととして対抗する2の視点を持ち、そこで1と2によって均衡がとれるわけですが、さらに1と2の上(あるいは下)に3という第三の視点を想定するのです。

たとえば旅先で雨に降られ、行きたいところもあったのに早々と宿に入らざるを得なくなったとします。これがネガティブと思う1です。

それに対して早く宿に入ったため、宿の温泉には人も少なくゆったりと浸かることができ、久々にあなたはのんびりとした癒しの気分が味わえたとします。これが1に対抗するよいことの2の発見です。

さらに、今回の旅とはゆっくりするものであり、体を休めることに意味があると悟って、ふと宿泊先に掲示されてあるポスターを見ると、知らなかったパワースポットが掲載されていて、翌日そこに行ってみるとすばらしい体験ができ、これからの仕事や人生の過ごし方のアイデアさえ浮かんできた・・・これが第三の視点や気づきになります。

第三の視点を持つ場合は、1と2をいかに均衡させるかが重要です。均衡し、穏やかさや好奇心を取り戻した時、そこに思いもよらなかったアイデアや啓示、現実の出来事が降りてくることがよくあります。

さらに第三の視点に行き着くためには、もうひとつの方法があります。

それは「あきらめること」です。正確には「執着を手放すこと」です。

「なになにをしたい」「どこそこに行きたい」のに今日は無理そうだ・・・となればそれにこだわらず、思い切って手放すと、逆に別のよいことがほぼ必ずと言っていいほど起こります。

その証拠に、私自身、先日小旅行をしてきたのですが、いろいろなアクシデント満載で普通なら落ち込んだり、腹が立ったり、残念に思ったりするところなのですが、上記のようなことを心がけ、「愚者」精神に戻った時、なんと最後には虹、それもダブルレインボー(写真参照、わかりにくいですが、左側の上にもうひとつの虹があります)を見ることができたのです。

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旅というのは非日常なので、予定・計画することはある程度必要ですし、そしてその通りに行かないことなどが起こりやすいわけです。

最初にイメージすることが大切と言ったのは、イメージすること自体が自分の人生を創造的に生きるための訓練になることであり、またそのイメージ通りに行かないことで、さらにロータリーのように自由に対応できる臨機応変さを身につけることも可能だからです。

これを楽しみながら訓練するには、非日常の「旅」「旅行」こそがぴったりなわけです。「愚者」が旅姿で描かれているのも、深い意味があるのです。

あなたも実際の旅によって、「人生の旅」を楽しめる「愚者」の訓練をしてみましょう。

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