規則やルールを決めて、力を得る

マルセイユタロットの「正義」や「神の家」を見ていますと、ある力・パワーのことが浮かんできます。


あ、そういえば「」という名前のカードもあって、それと関連させることもできますね。(その場合は数では隣の「吊るし」とセットで見るとわかりやすいです)


その力(パワー)とは、何か自分に決まり・ルールを設定し、それを遵守することで生まれる「力」です。


人は自由であれば大きな力が発揮できると思われがちですが、本当の意味で自由になることは難しいものです。


逆に何かの制限や決まりがあれば、そのことで集中力、あるいは圧縮するエネルギーが生まれ、爆発的なパワーを目的によっては注ぐことができます。


特に自分が快楽や楽しみだと思っているものにブレーキをかけると、その反動がエネルギーとなって現れます。


ゆえに昔から縛りや労苦をかけて、目的を達したり、自分を成長させたりするようなことが行われてきたのです。


ここで大事なのは、必ず決めたルールは守るという自分との約束(コミット)です。


これを破ると、溜めていたパワーのコントロールを失い、時に危険さえ伴いますし、守れなかった自分を責めることにもなりかねません


ですからいわば、この方法は諸刃の剣なのですが、自分にとって「これを制限させられるとつらいな」と思えるものであればあるほど、そしてその期間が長くなればなるほど、ルールが守られている限りは、とてつもない力を持つことになります。


この方法は悪い習慣などを止めたい時にも有効です。ただその分、必ず誘惑もあるので、注意が必要です。


私の経験から、この「ルールを決めて力を発揮することを行う」と決意した場合、誘惑や規則を破るような「間(魔)」が差すことは、大きなもので3回あると思います。


この3回をクリアーできたら、あとはかなりの面で自然に約束を守り続けることができるでしょう。


このうち3回目は、それまでの2回とは質の違うもので現れますので、相当な注意と覚悟が必要です。


それまでが比較的目につきやすく、わかりやすい形で誘惑が来るのに対し、3回目は一見それとはわからないもので来ますので、欺されるのです。(これはカードでいえば、まさに「悪魔」です)


いずれにしても、解放や自由ばかりが叫ばれる昨今ですが、自分に負荷をかけたり制限をかけたりすることで、力を得たり、成長したりする方法もあると覚えておかれるとよいでしょう。

コメント

  1. nyattsn より:

    は、どのカードなのか
    すごく気になります。

  2. >nyattsnさん
    コメントありがとうございます。
    一回目、二回目、これは人それぞれだと思いますが、私のイメージでは手品師・正義、または戦車・力といった感じですね。

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