タロットはエネルギーを表しますが。
マルセイユタロットの大アルカナは、いわばひとつのエネルギーを22枚に振り分けたものとも言えます。
一枚一枚はバラバラのように見えて、それらが集合すると1つであり、完全になるというものです。
しかしここが難しいところなのですが、その一枚の中にも全体が含まれているという発想ができるかどうかが実は重要です。
これはどの細胞をとってもその生物の全体の情報が含まれているのと同じ構造なのですが、それは頭の理解だけではなく、実感も必要なので難しいと表現したのです。とはいえ知識として知っておくのと知らないのとでは、タロットに対する認識は格段に違います。
それはともかく、こうしてタロットの象徴とエネルギーを日々見ていくことができるのですが、それが現実性とどう結びつき、発現(実際に現すこと)していくかになると、やはり人やモノと関連が必要となります。
マルセイユタロットを知れば、いわゆる大アルカナで象徴される22の自分の可能性を知ることができますが、それを具体的にこの世界に現してくれるのは、あなたが関わるモノや人なのです。
ですから、ただじっとタロットを見ているだけでは、ほとんど何も起きないです。(本当はマルセイユタロットのあるバージョンのものを見ていると何かが起きるのですが、ここではあえて言いません)
そのエネルギーや表現というものが自分にあるのだと確信したうえで、それを引き出してくれる人物や事柄と出会う努力をすることです。(その前提として、タロットと自分のつながりの強さが求められます)
たとえば、情報を集めるために動く(ネット検索、足を運ぶなど)、セミナーに参加してみる、資格のための勉強をしてみる、趣味を習ってみる、出会いのイベントや誘いに出かけてみる、旅をしてみる・・・などいろいろあります。
一言で言えば、自分を成長させたり、拡大させたりするための好奇心を持って行動するということになります。
そうしたなかで、もしかすると偶然参加してみた英会話教室から外国に興味がわき、自分が昔は思ってもみなかった国際交流の道に進むことになったということもあるかもしれませんし、そこで出会った人から紹介された人が、自分の人生のパートナーになったということもあるかもしれません。
これのきっかけが、そもそもマルセイユタロットによる「恋人」カードと自分とのつながりを発見したことにあったのだということもあり得ます。(なぜ「恋人」カードなのかという説明は省きます)
精神世界やスピリチュアルに関心のある人は、私自身もそうですが、エネルギーとか波動とかという言葉をよく使います。
ただそのエネルギーなり波動なりと呼ぶものを実体として具現化するためには、物質的・実際的働きかけ(つまり行動)がこの次元では必要であることを改めて認識すべきだと感じます。
このポイントは「力」のカードにあると私は想定していますが、詳しくは講座や別の機会に譲るといたしましょう。
ともかくも、すべてはエネルギーと考えれば、もちろん精神も重要ですが、実は物質的なことが大切だということがわかってきます。
もっといえば、精神と現実の架け橋と融合の意識であり、ともに同じではあるものの、やはり違うものであることも認識し、それでもやはり最終的には同じものであるとわかることが重要だと思われます。
コメントを残す