マルセイユタロットの数カードを読みやすくする方法
マルセイユタロットの小アルカナ、特に数カードは記号のような絵柄になっているので、とても読みづらいという方もいらっしゃいます。
しかし反面、記号的なので、絵のイメージに限定されることなく自由に発想できるとも言えます。
それはちょうどアストロロジー(占星術)での星読みに近く、サインや惑星の記号をホロスコープ上で象徴として想像していくのと似ています。
とはいえ、そのアストロロジーでも、ホロスコープ上の数々の記号そのものを見ているわけではなく、記号で表されている本体のエネルギーや特質を、ホロスコープ上の記号として投影し分析しているわけです。
だからたとえば「♀」という記号があっても、それが金星であることを知っているだけではなく、さらに金星が象徴するエネルギーや本質は何なのかということを把握したうえで見るということになります。
つまり記号の背後に本質やエネルギーを感じ取るわけです。
これと同様に、マルセイユタロットの小アルカナ・数カードにおいても、まず重要なのは小アルカナを貫いている原理である「四大元素・4組」の特質を把握することです。
そのため親切にも(笑)マルセイユタロットの数カードの「1」の数を持つカードは、4組のそれぞれの特徴がわかるように「絵」になっています。
「ここからこのグループを理解して」という感じでしょうか。ということは「1」が組別の基本であることもわかります。
この4組、四大元素をとらえるためには、大アルカナを学習する時でも使うとよいのですが、カードを人格化(人間と見る)するという方法があります。
西洋魔法でも4組の精霊を呼び出すというものがあり、この場合は精霊ですが、いわば人間的なものと見てもいいわけです。
そこで剣(風)・杯(水)・杖(火)・玉(地)、それぞれの代表人間みたいなものをイメージします。数カードが記号的なだけに、逆に自分でイメージして絵で描いてみるのもよいでしょう。
ただここで大切なのは、イメージするにしても感覚をつかむにしても、最初は知識がないとできないということです。
もちろん知識がなくても「絵」からのイメージはできるものですが、先述したように数カード「1」以外は記号的な図案ですから、カードの図柄だけでは、なかなかイメージしにくいのも事実です。
ですから少しは小アルカナの4組の基礎知識を学ぶ必要があります。
それはさておき、話を戻しますが、4組の代表人間をイメージするわけですが、それはたとえば火の人間(精霊)ですと、“メラメラと燃え上がる姿”でいるとか、最初は単純なものでよいでしょう。
日本人はアニメーションや漫画に慣れている人が多いですから、実は簡単にイメージできるかもしれません。
次にその代表人間をさらに視覚的に複雑化(細かい部分を想像していく)していき、だいぶん実感ができてきた段階で、さらにその手下や分身を増やしていきます。
これが数カードの「1」から「10」に至る展開を表すことにもなります。
こうしてイメージの世界に出現した彼ら・彼女たちの、今度は動き・語りに目を向け、耳を傾けることをしてみてください。
一生懸命頑張っている姿を見ることもあるでしょうし、冷静な彼らたちの地道な作業も目撃するかもしれません。
またイメージが膨らんできますと、彼らの住みかや好む場所・雰囲気・背景といったものも見えてくるでしょう。
それら一連の感覚が、まさに4組(四大元素)であり、具体化した現れ(表現)なのです。
こういった作業を続けていますと、感覚的に小アルカナをつかめるようになります。
最初にまるで無機質な記号だったカードも、血や肉を持つ感覚的・人間的な象徴として実感をともなってくることになるのです。
そうすれば頭であれこれ考えていたリーディングも、直観的なものへと変化していきます。
言ってみれば、精霊(タロット人間)との会話のような感じになるのです。
七福神のような発想でしょうか
>タロット太郎さん
七福神というのがどのようなことでおっしゃられているのかわかりませんが、人間的に見るということならば同じかもしれません。
小アルカナを人間として誕生させたなら
壮大な、大河ドラマができそうですね。
楽しそうです(^-^)/。挑戦してみようかな。
1年くらいはかかりそうな気がしますが・・。
>terimuさん
そうですね、楽しく想像しながら行うというのもよいと思います。