タロットはどの種類を選べばよいのか?

私はマルセイユタロットを使い、教えていますが、世の中にはタロットカードの種類はそれこそごまんとあります。


タロットカードの規定を厳密にしようと思えばできないことはないでしょうが、今ではただ単にカードに象徴的な絵が描かれてあれば、タロットカードと称するようになってきました。


ここでタロットの優劣について語るつもりはありません。結局のところ、そのタロットが好きかどうかの話になるからです。


もちろん好き嫌いとは別に、ある種の論理的・霊的理屈付けでカードの選択をすることも可能ですが、それでもやはり最終的には自分とそのタロットカードとの相性みたいなところに行き着く氣がします。


要はタロットにおいて、何を自分は求めるかということになるでしょう。それによって、選ぶカードも異なってきます。


また、タロットによって気付きを得たり、自分を見つめ直すことができたり、成長・発展のツールとして使うことができたりするのであれば、そのタロットの種類や技術は究極的には関係ないということになります。


だからある人にとってAというタロットが自分を成長させてくれるものでも、Bのタロットからはあまり何も感じられないということはありますし、その逆にBのタロットのほうが人によっては人生の指針になるほどすばらしいということもあります。


それは知識不足によって起こる場合があります。そのタロットの深い知識を知らないで、見た目の印象だけで使うというようなケースです。


けれども、知識を得たとしても、やはり自分にとってエネルギー的に受け付けないとか、知識が入ったから逆に好きではなくなったということもあり得ます。


要は人生が充実し、幸せになるのであればタロットはどれでもよく、それも自分にとって相性が良ければ最高だとなります。


そして、これはかなり以前にも書いたことがありますが、自分がタロットを選んでいるように見えて、実はタロットから選ばれていることがあるのです。


やはりタロットが持つ霊的・エネルギー的背景もあり、それと自分の霊統のようなもの、エネルギーの特質・個性(表現)によっては適合度合いにも違いがあり、最初に選んだタロットであっても、使う内、学ぶ内になじめないようになってしまうこともあるのです。そうして今度は違うタロットに導かれたり、出会ったりします。


自分に合うタロットを見つけると、まず心がワクワクしてきます。そのタロットを眺めている時、ふれている時間が楽しくなりますし、自然とさらに学びたくなります。自分の中の好奇心が刺激される感覚ですね。


しかし一方で、特別な因縁のようなものがある場合は、抵抗感が増したり、重い気持ちになったり、自分と周囲に異変が起こったりする場合もあります。


こういうケースではそのタロットをしばらく続けてみて、どうしても無理ならば種類を変えるかしてもよいのですが、ある浄化(の過程)が行われれば、そのタロットに適応していけるようになり、反対に人生を変えていくほどの大きなパワーにタロットがなる場合もあります。


またそれほどまでではなくても、最初はワクワクしていたのに、途中からつらくなってくることもあります。これはむしろよい傾向で、真剣にタロット(を使って自分)に向き合えば、ずっと楽しいなんてことはあり得ないと私自身は思っています。


それでも、その楽しくないことでさえ、最終的には楽しいと感じられるようになるのが自分とそのタロットの真の(新の)相性と言えるかもしれません。


私にとってはそういうタロットが、まさしく「マルセイユタロット」なのです。


タロットへの導かれ方は、それこそいろいろとありますが、やはりふとした縁、きっかけから始まることが多いので、まずは興味をもったものに飛び込んでみることです。

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