恋をしている人はチャンスなのです。

恋(恋愛)をしている人はチャンスです。

それはマルセイユタロットの「恋人」カードと、ほかの関連のカードによってきちんと示されていることでもあります。

しかしながら、恋愛は時にとてもつらいものです。特に想いが通じない場合、あるいは通じていても思い通りに進まない場合などはなおさらでしょう。

反面、両想いでうまく行っている時は、まるで世界がバラ色に見えたり、天国にいるかのような気持ちにもさせてくれたりします。

とにかく、通常の意識とは違うものに恋愛は誘ってくれますので、そのことがあなたに成長の機会を提供してくれることにつながるから、チャンスと言えるのです。

今日はその恋愛によるチャンス(幸運)のひとつをお話します。

によって、突如あなたは誰かを好きになります。

そうするとその相手にとても関心が行くようになります。寝ても覚めても相手のことを考えることにもなるかもしれません。

いずれにしても、恋によって自分とは違う他人に注目や関心が及びます。そして、もし相手と気持ちが通じ合えば、つまり、ともに愛していることが確認できれば、恋の中に愛を実感するようになります。

そう、「愛」や「愛する」ということをテーマに、しばらくは生活が進むのです。

そして相手を限りなく愛していくとどうなるでしょうか?

それは相手の存在だけではなく、相手を形成してきたあらゆることに関心が及び、つまりは相手に関わってきたすべてのものを愛したくなってきます。

なぜならば、あなたが愛している今のその人は、あなたに出会うまでは両親をはじめとして、さまざまな人・物事が関わり、その人を創り上げてきたからです。

誰か一人、何かひとつが欠けていても、おそらくあなたの愛するその人は、「その人」とならなかったかもしれないのです。

その人に関わった人・事柄には、いいことだけではなく、悪いこと、大変なこと(人)もあった(いた)でしょう。

しかし、それによって、今の「その人」になっているのです。

いわば、相手を深く愛して行けば、相手のすべての歴史を認め、愛することになってくるわけです。

この境地に達していない場合は、まだ自分だけのことを思っており、相手を想う気持ちが足りていないことになりますので、逆に言えば、相手の全歴史を認め、愛することができるかが、現在問われていると言ってもいいでしょう。

ところで、ここからが肝心なのですが、そうやって考えて行きますと、相手を愛しているあなた自身も、相手の歴史に関係していることになります。

この段階まで来るということは、少なくとも相手と数日のおつきあいということではないでしょう。それなりの時間、もしくは濃密な両者の質と空間を経験してきているはずです。

そうなりますと、あなた自身も相手を創りあげている人物の一人で、それも愛し合う関係なのですから、相手にとって大きな影響のある人物と言えます。物語で言えば端役ではなく、かなり重要な役です。

すると、「相手の中に自分がいる」ということになりますので、最終的には「自分もすばらしい」という考えに行き着きます。

相手がとても素敵な人と思えても、その歴史と人の形成には自分も含まれているのです。

これは自己尊重につながり、こういうことに気付かせてくれる世界や宇宙への仕組みに感謝の気持ちが出て、「愛」をさらに実感することになります。

恋愛はお互いをよく見ようとする幻想的な面もありますので、お互いを愛していても冷めていく場合もあります。

それでも、一時的にせよ、恋から広い愛へ、そして自分自身への愛を感じれば、それは恋愛のすばらしい効果と恩恵だと言えます。

とにかく、あなたは愛による感情と気持ちを経験することになります。

「愛」はこの世の原理とも言われていますので、それを思い出すことができれば、あなたは世界と調和して幸運をつかむ(に戻る)ことになるかもしれないのです。

また、あなたを大きな気づきの世界へと飛翔させるきっかけとなるかもしれません。

恋の成就に越したことはありませんが、恋愛はその成否に関わらず、私たちに通常世界を超えたもの(マイナスもプラスも)を見せてくれ、成長や飛躍の機会を与えてくれるものなのです。

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