一年の目標設定について
お正月になりますと、毎年今年の目標を立てる方が多いと思います。
目標を設定したり、抱負を述べたりすることは実は結構重要なことです。
特に人が集まった時に、一人一人述べ合うのは、心理的あるいは時に呪術的効果もあります。
皆の前で公言することは、それだけ心に刻印される印象が違うのと、自らで縛りをかけるためでもあります。
ただ、「それがどうした」「その場をごまかすために、一応言ってますよ」的な(笑)ものでは、やはりその目標が達成される効果は小さいでしょう。
結局のところ、いかに心に刻み込むかということが重要だと考えられます。
一方でポイントとなるのが、目標設定の高低、あるいは大小です。
言い換えれば目標の困難度合いとその量のことで、要するに目標達成への行動のしやすさです。
よく失敗でありがちなのが、できもしない(できそうもない)のに非常に高い目標を設定しまうこと、あるいは、一度にたくさんの目標を決めてしまうことです。
これらは目標を達成する上での挫折や三日坊主の原因になります。
そこで、行いたいのは、目標の細分化(具体化)です。
これもよく言われることなので、ほとんどの人は知っていると思いますが、大・中・小と目標のレベルを分け、まずは実現可能・実行可能なものから行動していくというものです。
意外ですが、一年の計を立てるにあたり、これをほとんどの人はしません。
ただ漠然と「こうなればいいなあ」とか、「こういうことができていればいいなあ」と夢想するだけです。せいぜい具体的と言っても紙に書くくらいでしょう。
それも思い描いたり、紙に書いたりすることも、たいていは「大目標」であることが多いわけです。
従って、具体的方法まで踏み込んでいないので、途中で面倒になったり、忘れたりして、気がつけばあっという間に一年が過ぎてしまうことになります。
ですから達成したいは目標を決めたら、それを月別に細分化することです。1月はこれ、2月はこれ・・・という具合にです。
さらには中目標として、段階別に大目標を達成するうえでの中間や途中段階の目標を、ある月に決めておくことも必要です。6月にはこのあたりまで行っているとか、これができているという類のものです。
こういうことが面倒だという人は、タロットを使った面白い方法があります。
それは月別にタロットを引いて、そこからイメージすることを心に留めておくというものです。
たとえば今月に「手品師」が出れば、「仕事」がテーマだなとか、「斎王」が出れば「学習」という感じです。
ほかにも、ただ月別に引いたカードを覚えておくだけというのもよいです。(手帳に記しておくと、なおよいです)案外、このほうがカードからの意味が限定されないので、総合的効果があるかもしれません。
今月は「女帝」がテーマだなと記憶しておくだけでも、潜在的に「女帝」が働いて、その「女帝」の象徴するものを人生に創造させます。
コツとしてはあくまでポジティブな意味合いでイメージしておくということです。
ただ当たり前ですが、ある程度のカードの象徴を理解しておく必要はあります。意味も知らず、漫然とただカードを見るだけでは効果は難しいでしょう。正確にいうと、意味よりも、カードとコンタクトが取れているか、親縁性を感じているかの深さに関係します。
そしてこの方法の一番よいところは、最終的に一年が終われば出たカードを総合的に見て、自分の一年のテーマが何だったのかということがあとでもわかることです。
一方で、ある大目標をもともと持っている人は、月別のカードはそのための細分化されたテーマだと見ることができます。
たとえばパートナーの獲得という大テーマで、「手品師」が出れば、「手品師」のように細やかな配慮で働きかけてみる、恋愛にまず関心をもってみるというようなことです。
特段大目標がない人には、一年ごとに、自分が何をもって生きているのかの意味を探ることも、出たカードと実際の出来事を検証することで見えてくるものがあります。
いずれにしても、今年、一年、あなたは何を目標にして、どのように過ごすのか、やはりある程度イメージしたり、書き出したりしたほうが、意識的に人生を生きていくことができるでしょう。
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