タロットカード「悪魔」から「笑い」を見る。
元旦にお知らせしました「お年玉プレゼント企画」その2の、「マルセイユタロット入門講座無料プレゼント」の当選者が先日決定いたしました。
神奈川県のN様がご当選されました。おめでとうございます。講座実施日はこれから調整していきますので、よろしくお願いいたします。なおご応募いただきました方には、全員に結果の通知をいたしております。
では本日の記事です。
タロットの「悪魔」のカードといえば、あまりよいイメージが一般的にはないのかもしれません。
ただマルセイユ版では、絵柄をよく見るとかわいらしい感じさえします。
私の伝えるタロット観では、タロットカードは本来どれも中立で優劣や吉凶はないと考えていますので、ことさら「悪魔」をネガティブなイメージで解説することはありません。
とはいえ、「悪魔」という、大げさに言えば人類の共有するイメージにより、その言葉だけで悪い印象になってしまうことも仕方ない部分は最初はあります。
マルセイユタロットでは、「悪魔」の象徴的意味をきちんと理解していけば、やがてネガティブなものは去り、中立に戻って、さらにはポジティブなものさえ出てくるようになります。
ですから「悪魔」は、タロットによる宇宙や真理理解のバロメーターみたいなところもあります。
さて、そんな「悪魔」のカードのポジティブな意味の中のひとつに、「笑い」というものがあります。
これは少し特殊な読み方なので、これが「悪魔」のポジイメージのメインだとは思わないでください。
ところで「笑う」こと、「笑い」は、一般的に考えられているより、実は深くて高い、様々な効果があります。
まずはなんと言ってもリラックス効果です。
「笑い」によって体の緊張が解け、柔軟性が出てきます。
体と心に密接な関係があることはもはや常識ですが、身体が緩めば心も緩まります。(その逆もあります)
そうなると血流をはじめ、心(精神的なもの)でさえも滞っていたものが流れ出して、スムースで開放的な状態になります。
それから、実は霊的な効果も非常に高いと言われています。邪気を寄せ付けず、まさに福の神が住まうような空間と人に導きます。
ムラの年中行事などでも、古くから「笑い」を(神社や集まりの場所で)行う儀式的なものが行われてきました。
「笑い」は明るいバリアーを作るとも言えますし、凝り固まった(物理的・精神的)なものを流す浄化的な役割も持っていると考えられます。
ということで、「笑い」を生活に採り入れることはとてもお勧めです。
単純に笑うことでもよいのですが、もう少し工夫していくと、そこ(笑い)にはタイミングとセンスが要求されてくることもわかってきます。特に他人に対してはです。
内容がくだらなくても、タイミング的によければ、ツボにはまって大笑いすることもあります。
しかし、基本的にあまりにしょーもない、ベタなものはネタとして笑えるどころか、人を不愉快にしたり、センスが問われてバカにされたりすることもあります。
ということは、「笑い」にも品(格)やレベル、質があるということです。
同じレベルの者は同じ笑いを求め、それで笑い合うことが可能ですが、異なるレベルにあれば、すれ違いで、笑いは起こりません。
つまり、「笑い」も波動なわけです。
このように難しいところも「笑い」にはないわけではないのですが、タイミングとセンスを磨いて行けば、それこそコミュニケーション力を上げるばかりか、精神的・霊的な力も得ることができる優れものなのです。
マルセイユタロットにおいて、「愚者」とともに「悪魔」が出る場合は、この「笑い」を思い、通常からの「脱力」「逸脱」「超越」的事柄を思い浮かべると、リーディングのヒントが得られるでしょう。
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