あなたには気がついてないペアやパートナーがいる。
パートナー・カップル・ペア・・と言えば、男女の恋愛や結婚した関係の二人というように一般的にはイメージされます。
しかし、その範疇や概念を広げてみれば、実はいろいろなパートナー関係があることに気がつきます。
たとえば恋愛や男女関係以外での「パートナー」の言葉で思いつくのは、「ビジネスパートナー」というものが挙げられるようなものです。
そうなってきますと性別も関係ありませんし、年齢・地域・国籍、果ては人間や生き物ではないものともパートナーという関係はあり得るのかもしれません。
このようなことを書いているのは、実はマルセイユタロット、特に私がかつて学習したカモワン流においては、ペアやカップルでカード同士をとらえることが多かったからでもあります。
そこから自分なりにカード解釈を広げていくと、このペア・カップルとして「ひと組」でカードを見て行くことは、最終的には宇宙の構成の理解にもつながっていく感覚がありました。
そこから得られた示唆が、「すべてのものはペアやパートナーとなりうる」ということだったのです。
ですから逆に言えば、人にとって、自分にはただ「ひと組(特定の相手)」だけがカップル・ペア・パートナーであるという状態はあり得ず、よく考察するとたくさんのペアが存在していて、それぞれのペア・パートナーに特有の役割があるのだと述べることができます。
そこでは夫婦とか恋人同士というペアの役割もあるでしょうし、さきほど指摘したようにビジネスや仕事のパートナーもあります。また、趣味のペアというのもあるでしょう。
さらには和んだりポジティブだったりするパートナーではなく、ライバルやいがみ合うような関係の二人もある意味パートナーだと言えます。
もっと言えばそれぞれの分野においても、細かく分ければ、たとえば仕事の営業ではこの人がペア、企画ではあの人という場合もあります。
ただここで面白いのは、どのペアの関係性においても注意深く観察すると、どちらかが男性的なエネルギー(積極・能動・アウトプット)や表現になっており、もう一方は女性的なもの(消極・受容・インプット)になっているということです。
また同じペア関係同士であっても、状況や時間などによって、それが入れ替わることもあります。
つまり、陰陽や能動・受容というような宇宙の相反するようで根源はひとつのエネルギーが、実際のペアやパートナーシップにおいて発現されているということなのです。
方向性を反対にして見れば、それはあらゆるペアに宇宙の原理を見るということになり、非常に身近なところに大宇宙の仕組みを知る(感じる)ことができるようになっているのです。
また、パートナーというものはただひとつではないと想定していると、特定の人に負担をかけたり、依存したりするようなことが少なくなってきます。
逆説的ですが、究極的には一人の人とのペア関係(ひと組のカップル)において、人間や宇宙のすべての表現を見ることはできます。
なぜなら、人には神性があり、それに気がつくと人は神であることを認識することができるからです。ここでいう「神」とは完全性を意味します。
しかしながら、一方で私たちは世界中に個性を持つたくさんの人と暮らしていますので、多くのペア表現から全体を知ることもできます。
言い換えれば、今自覚しているペアと自覚していないペアすべて含めると、それが全部の「人」や「宇宙」の表現(完全)になっているということです。
ということは、あなたが気がついていないペアやカップル・パートナー関係を発見し、それがすでにあること(完全を与えられていること)に気がつけば、まさに「有り難し」ということで感謝の気持ちが自然と起こることになりますし、今のままの自分においても、人生の充実度がかなり違ってくるでしょう。
コメントを残す