「ホ・オポノポノ」への気づき
私はマルセイユタロットが本分ですが、ほかにも、いろいろな心理技法やスピリチュアルな技術に関心があり、それらを学習したり、経験したりしています。
その中でも、ひところ話題になりました「ホ・オポノポノ」というハワイ発祥のクリーニング(浄化)メソッドは、私にとって好きな部類に入ります。
ここで皆様にも重要だと思うことにふれておきますと、世の中には自分を解放したり、幸せにするための様々な方法・技術・メソッドがありますが、あらゆる人に等しく効果があるものを探すより、まずは「自分には良い」「自分は好きだと思える」ものに出会うことのほうが大切だと私は考えています。
私が思うに、世のメソッドは、おそらくどれでも万人に何らかの形で効くのですが、それには個人差・程度があるということです。
鈴木さんには●●がすごくよかったけれども、田中さんには●●は今ひとつだと感じた。そして田中さんは○○が良かったけれども、鈴木さんには効果薄だったということがあるのです。むしろそれが普通だと思います。
しかしながら、ここがまた見落とされがちなのですが、鈴木さんにも田中さんにも、●●・○○両方とも本人が意識していないレベルで何らかの効果はあるのです。
それでも個人差が出るのは、私たちが個性というものを持って生きているからです。
ここはとても重要ことを述べています。タロットの構造でもあり、宇宙の構造について語っているのと同意義なのですよ。皆様で考えてみてください。
さて前置きが長くなりましたが、先述したように、私にとって「ホ・オポノポノ」は好きな技術であり、また実際に私には効果があるものだと感じています。
それで、また最近この「ホ・オポノポノ」に関心が行くことがあり、考察を深めていたのですが、数年前に「ホ・オポノポノ」を知って実践していた時よりも、今は何かまた一段進んだ感覚がいたしました。
それを少し気づきということで披露したいと思います。
まあ、もっとも、「ホ・オポノポノ」をずっと実践し、また教えられているような方にとっては、私の気づきというのも当たり前の低レベルなものかもしれませんので、そこのところはご容赦ください。
「ホ・オポノポノ」をやっていると、やはり効果がどうなのかと気になるところがあります。4つの言葉を唱えるだけというシンプルなメソッドだけに、かえって難しいということもあるでしょう。
このメソッドの提唱者であるヒューレン博士は、効果など、そのような「期待」自体もクリーニングしなさいとおっしゃっています。なかなかわかりにくい概念かもしれませんが、まさにこのことが博士の広められる「ホ・オポノポノ」の本質を表しているように感じます。
「ただ行うことに意味がある」(その奥に自然と高次の摂理が働いている)というような、やや禅に近いような感覚があります。
とはいえ、欲望の固まりのような(笑)私たち人間は、問題が消失するかどうか、改善されるかどうか、メソッドである以上、気になるのも当然です。
そして、これまた禅的な問答に近くなるのですが、私の気づきでは、効果や結果を期待すればするほど「ホ・オポノポノ」では(を実践しているとは言え)なくなり、逆に結果などに執着せず、無意識にできるレベルになればなるほど、実際に効果が上がるということです。
つまり、自分のレベルが上がるほど、「ホ・オポノポノ」の4つの言葉の力と働き、クリーニング力は高まるということです。
同時に、ここがまた大切なのですが、 「ホ・オポノポノ」の淡々とした実践そのものが、自分のレベルを高めることにつながるというものです。
「鶏が先か、卵か先か」というような話に似ています。
実は「ホ・オポノポノ」そのものが楽しい「行」なのです。効果や問題解消はただ、「行」の結果に過ぎないという印象です。そういうくらいに思う方がいいということです。(もちろん効果はあるのですよ)
気持ちよく「ホ・オポノポノ」が実践できることは、自分が気持ちよくなっていなくてはならず、反対に自分が気持ちよくなろうとすれば、「ホ・オポノポノ」、愛・宇宙・神(内なる)を信じ、お任せするような境地でただひたすら4つの言葉を唱えるのがよいことになります。
またこうも言えます。
直接「ホ・オポノポノ」だけでもよいのですが、ほかの技法やメソッドで自分を解放し、次元を上げて行き(生き)ながら、「ホ・オポノポノ」もやってみると、その自分の意識の状態に応じて、「ホ・オポノポノ」の効果も違ってくることになると思いますし、「ホ・オポノポノ」自体のこともさらにわかってくるようになると推測されます。
私個人としては、そういう意味でも「ホ・オポノポノ」は、どの技法とも相性がよいように感じますし、マルセイユタロットと原理的に通じるように思っています。
まあ、一言でいえば、「ホ・オポノポノ」を楽しむ境地でやるといいと思います。
マルセイユタロットを理解している人は、「運命の輪」で考えるとわかりやすいです。輪の中の二匹の動物状態の心理で実践すると、余計、輪にはまってしまうということです。
もっとも、ヒューレン博士によれば、そんな考察自体無用で、ただ唱え、クリーニングしていくのが一番だとなりますね。
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