人間関係、提供と受容のバランス。
ヒーリングやセラピスト、精神世界系の仕事を志す方には多いのですが、提供する、出すというエネルギーには長けていても、受け取る、いただく、受容するという表現が苦手な方がいらっしゃいます。
※ここで意外に見落としているのは、「受容」です。受容は一見できているように自分も思いがちなのですが、実はできていないことが多いのです。その本質は、人は受け入れているようでも、「自分を受け入れていない」ということなのです。
その端的なものは「お金」を間に入れた交流表現です。
このテーマ(お金の授受)については、結構いろいろなところで語られていますので、今日は私からは書きません。
今回は書くのは、愛(情)表現の授受についです。
私たちは愛の表現が結構下手です。照れがあったり、世間体を気にしたり、というような社会的なこともあるのですが、本当は自分への恐れがほとんどです。
自分をオープンにすること、自分を受け入れることは、実は結構恐いことなのです。
わかっていても見たくない部分もありますし、自分でも気がついていない潜在的に抑圧してきた感情、記憶というものもたくさんあるからです。(自分の記憶だけとは限りません。データとしては多く入っています)
また自分を真に見せた時、人から拒否や非難をされるのではないかという恐れもあります。
従って知らず知らず、自分を隠そうという傾向が働きます。
しかし、人間関係、特に好きな相手や恋愛関係など、両者間で濃密な感情の交流が始まる時、隠していたものが浮上してきます。
恐れが強い場合、また人間関係を表面的なもので終わらせようとする場合は逃避になり、自分で関係を崩す事態を引き寄せるか、大変なことになる前(自分が真にわかる前)に、何事もなかったように去ります。
これはエネルギーを引いているような感じですね。
ところが、自分に向き合おうと思っている人、または相手のことをもっと知りたいと思う人の場合は、逆方向に力が働き、より関わろうと、エネルギーを出していくようなものになります。
これが実際の表現方法となれば、愛を語ったり、プレゼントをしたり、相手の気に入ることをしてみたりと、とにかく相手へのサービスにあふれるようになります。
実はここが大きな落とし穴なのですが、相手のことを思ってサービスを提供すればするほど、自分の奥底にある欲求を抑えることになるのです。
つまり出すほうばかりして、受け取ることをしないアンバランスな状況になっていくわけです。
一般的には、条件付けの愛として、「これだけしてあげたのだから、私にも返してほしい、こういうことしてほしい」という欲求となり、それが不満となって爆発する(関係が崩れたり、お互いの満たされない思いが続いたりする)こともあります。
ただこれはまさに「一般的な段階・状態」であり、これですら表面的なことと言えます。(しかし、重要なことです)
ですからこの場合は、対応策やアドバイスもしやすく、自分でも気付くことも多いです。
やっかいなのは、少しスピリチュアルや精神のことを知り、学んでいる人が陥る状態です。
「愛」が大切だと思い、無条件の愛を相手に対しても自分を表現させようとします。
ただ無条件の愛は難しいのです。なぜなら、それは宇宙の調和の法則にまずは叶ってからのことだからです。
宇宙の調和とは、まず挙げられるのがバランスです。
陰と陽、マイナスとプラス、能動と受容、男性と女性・・様々に表現されるふたつのエネルギー表現のバランスが中立状態になって、初めてその時に調和(平穏な気持ち)がもたらされます。
そこで考えてほしいのは、あまりに「スピリチュアル」であろうとして、親しい相手に自分はエネルギーを出しすぎていないだろうかということです。
いえ、出し過ぎということはありません。いくら出しても、サービスをしても、愛を与えてもよいのです。
ただその同じ量をいただく(受容する)ことを自分は許可しているのかどうか、実際に行動に表されているかどうか、これが非常に大切です。
また受け取るばかりの人も、当然バランスが崩れているので問題として現れます。
ですが、スピリチュアル傾向の人は、どちらかと言えば、受け取り下手になっているか、(与えていることと受け取っていることの)アンバランスさに気付いていないことがあるように思います。
今一度、自分が愛されるにふさわしい存在であると思うことが大切になってきます。
そして、実はつまるところ、相手とのバランスのようでいて、自分とのバランスというのが真実だと私は考えています。
相手は大切なパートナーなのは事実ですが、それは自分(が創造した人物)でもあるのです。
ですから、その創造物に愛を注ぐ表現をするだけではなく、その愛が相手を通して(反映して)月の反射のように自分に返ってきていることを実感し、受け取ることが重要なのです。
これが目的でもあるからです。(自分の愛を見たい、感じたいということ)
この愛の交流(のバランス)を異性間でもっとも実感させるのが、「性(セクシャリティ)」の交流です。
太古の密儀として、マルセイユタロットにも奥義的に性エネルギーのことが描写されています。
これまでこのブログでは、あまり性についてふれてきませんでしたが、それは多くの誤解・曲解を生むからです。特に男性である私が語るのは、なおさらのことがあります。
ただ、現代ではほとんど真実は隠されたままになっていますが、性の正しい理解と扱いによっては、一気に高次に導かれるほどの力を持つものなのです。その力は崇高で、聖なる偉大なものなのです。
このことを女性の立場から語られているのが、夏目祭子先生
です。
予告しておきますが、6月1日と2日にわたって、夏目先生をお呼びして、神戸市内で「性のスピリチュアルパワーの秘密と活用法」を語っていただくセミナーを行います。
詳細は後日こちらでも発表させていただきます。基礎編と特別編にわかれていて、基礎編だけでも特別編のみでも参加はOKです。料金は各講座5~6千円程度に設定しております。
自身の隠された本当の女性性・男性性の力を知り、そのスムースかつ創造的な発現によって、よりよいパートナーシップの構築、ソウルメイト的なパートナーとの出逢いへの貢献、総合的な人生のさらなる発展、高次の目覚めや気づきを得たい人は是非ご参加くださいませ。
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