女性性・男性性の一考察

先日6/1,2の二日間、作家・カウンセラーである夏目祭子先生
をお呼びしての、「性に秘められたスピリチュアルパワー」セミナーを行いましたが、無事盛況のうちに終了いたしました。

ご参加いただきました皆様、そしてお招きに快く応じてくださり、充実のセミナーを講義していただいた夏目先生には改めて感謝申し上げたいと存じます。ありがとうございました。

さて、せっかく「性」「セクシャルパワー」のセミナーを開催したところですので、今回のセミナーからの示唆や、マルセイユタロットによって得られた「女性性」「男性性」というものに対しての考察の一部を書いてみたいと思います。

まず私が言いたいのは、「女性性」は究極の癒しの性質を、それ自身が持っているということです。人間ならば、もちろん「女性」となります。

ですから女性の皆さんは、あるコツと考えを採り入れれば、すぐにでも自己を解放し、自分自身を自分で癒すことができます

しかしながら現代社会では、様々な洗脳ともいえる誤解と知識・認識で、それができないようにされています。

まず大きな誤解は、いわゆる「常識」と、世間一般イメージでの「よい人になる(社会規範から見る自己の理想的役割設定の)」思考・枠組だと思っていただければよいでしょう。

これを解き放つには、言い意味で我がまま(我のまま)になること、非常識を採用すること、マルセイユタロットで言えば、「愚者」になることが最大の秘密であり、最初で最後の答えと言ってもいいです。

そしてもうひとつ、「自分に自身を癒す力がある」と信じることであり、このことは特に女性には、もっとも重要な自分に対する決意事項だと言えます。

女性は自分一人どころか、もっと多数、いえ地球や宇宙を癒してしまえるほどのパワーを潜在的には有しているのです。

また波紋のように一人がそれに目覚めると、周囲を波動によって広げ、ある範囲を大きく包み込み、それ全体を癒してしまうと同時に女性性を共鳴させ、ほかの人たちも覚醒させることができます。

これが古代で言われている女性性の力なのです。

ところが、自分の力を確信できない時、依存になりがちなのも女性(性)です。

それは女性性が受け入れることのエネルギー性質を持つので、受容性が自分や他者をスポイルし、ただ受け身に、ある範囲を極度に限定させることに力を費やしてしまうことがあるからです。

そこで男性性の力・エネルギーが必要になってくるのです。

女性の本当の力を目覚めさせるには、男性による着火が求められます。溶鉱炉に火入れを行わなければ、それは眠ったままです。

しかし、つけ方が無謀であったり、タイミングが間違っていたりすると、火は暴走したり、まったく灯かなったする場合もあります。不調和ともいえる女性性と男性性のミスマッチです。

それから男性(性)による女性(性)の尊崇と信仰が、実は女性性の女神性ともいえる大きなパワー・性質を発現させます。

女神は拝み(男神)によって、自身が役立つことを自らで感応し、大地的なパワーを目覚め興し、発揮させるのです。

従って女性性を稼働させるのは、男性性の働きかけが極めて重要なのです。

これを人間にして考えれば、男性は女性を愛し、大きな父性をもって相手を尊重する時、その注がれた大きさ・エネルギーに応じて、女性側も自身の内奥の扉(ヴェール)を開き、癒しと昇天(覚醒)の力を発揮することができるということになります。

女性は自らを自分で癒すことができると先述しましたが、実はこれも男性性が鍵になります。

現代社会では女性も「男性的」になろうという力が社会制度の影響で働いており、女性の皆さんにも過度に、あるいはアンバランス的に、自分の男性性を知らず知らずに強められている状態となっています。

言わば、女性の中で間違った男性性を過剰に出している人が多くなっているのです。そしてこれは、男性に対抗しようという競争的な男性性・思考中心の性質です。

このようなものとは異なり、自分の大いなる受容と癒しのエネルギーを自覚し、女性(性)としての本来の感覚的性質をもっと表現していくことが大切なのです。

ここで「表現してく」「出していく」と言いましたが、これが能動であり、男性性と結びつきます。

つまり、同じ男性性でも、自分本来を出し、抑圧せずに言いたいことを声に出したり、好きなことをして行ったり、感じたり、創造したりすることを「表してみる」というようなものでの、外向けのエネルギー、積極性の「男性性」が求められるわけなのです。

対抗する・争うのではなく、自分本来、女性性そのものを「出す」という男性性を表現することです。

それはまた本当の意味での自分への自信・自立精神ということにもつながります。

女性(性)は受け身だから、ただ待っていればいい、控え目にしていればいい、我慢していればいい、誰かが私を救ってくれる、王子様が連れ出してくれる・・・と考えるのではなく、自分の中の男性性と仲良くし、自己表現を素直に外に向けること、自分の足で立つというような自立精神を持つことで、より女性性が輝くのです。

そのような気持ちが無意識的にも働いてきた時、女性はまず自分の中にあるブロックやとらわれを解放しようとする方向に向かいます。それは自浄作用が働くからです。

そこでカウンセリングを受けたり、セミナーに参加したり、スピリチュアルな方向への関心が目覚めたりするのです。

最初は依存的になることもあるかもしれませんが(それはある意味、必要なことでもあります)、自浄作用が促進され、ブロックが解除されて行くと、自らの女性性の癒しの力が覚醒され、自分を癒すことが簡単にできるようになってきます。

次に、自分が癒されると、他者に向かって癒やす方向に向かいます。それも自然な女性性の流れです。(一面では男性性でもあります)

自らが癒された(と言っても段階がたくさんあります)女性は、相当強くなります。いわば女神性が目覚めた状態になってきます。

このような女性は、男性に対して無理に伍していくというのではなく、柔軟かつ自然に男性や周囲の人を惹きつけ、コントロール(調和的なコントロールを)していけるようになります。これがマルセイユタロットでいうところの「」の女性です。

また男性もこうした女性に包み込まれる時、失った自信とエネルギーを取り戻すことができ、さらには女性という宇宙の偉大なる箱船によって、天に通じる真の知性を得る(象徴的には悟りを得る)ことができると言われています。

男性は女性によって表面的なプライドを崩壊させる必要があり、これはマルセイユタロットの「神の家」にも象徴させられていることです。

ただ男性のプライドは、それ自身が生きる基礎となっている場合があり、下手な破壊と崩壊は、男性自身を本当に死人同然(実際に死ぬこともあります)にさせますので注意が必要です。

真に崩壊させることができるのは、マルセイユタロットでいう「星」の女性であり、女神性を回復させた女性です。

崩壊と言っても、崩れるのでなく解ける(溶ける)のであり、溶けて流れた表面上のプライドはエゴで武装したハリボテであったことに気がつきます。

そして本当に現れるのは、錬金術(男性性女性性の融合・統合)で培われた輝く黄金の柱に例えられるものなのです。

かなり象徴的な書き方となりましたが、皆さんも自分で考えてみてください。

マルセイユタロットを学習した(している)方は、タロットを見ると気がつくことも多くあるでしょう。

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