時期の性質にも多層がある。
6月も終わり、もう半年過ぎての7月ですね。
折り返しのスタートです。
夏至を過ぎてからは、日中が次第に冬至にかけて短くなって行きますので、これからの時期は象徴的には何かを完成させたり、成果を残したり、逆に削ぎ落としていくイメージも出てきます。
でも、今からは真夏に向って何か盛り上がるような、熱く(実際暑いのですが(^_^;))、開放的な気分になってくるのも確かですよね。
ですから何かが終わっていくというより、発展してくような機運が今にはあると思います。
これは言わば、モノの見方が短期か長期かという視点で変わってきているのです。
短期的に、「夏に向かっている!」と思えば、心が躍ったり、開放的になる人も多いでしょうが、長期的に冬までのことを見れば、やはり一年のうちで後半になってくるわけですから、「何かを成し遂げねば」と収束的な気持ちにもなります。
期間によって、物事や気分の変質があるよい例です。
また、こうも考えられます。
ある「時期」というのは、いろいろな要素や性質が含まれているのだと。
7月としての単体で見れば、夏休みも始まりますし、梅雨もたいていは終了して、晴れやリゾート気分、海の日などから「海」などのイメージも出てきます。
ただ6月からの続きとして見れば、まだ梅雨の名残(終盤)で雨がたくさんあるかもしれませんし、そのための災害の影響も考慮されます。
さきほどの折り返しのスタートという目線では、始まりでもありますが、半年の終わりを迎えたわけですから、なにがしかのその分の成果も出しておきたいですし、逆にまだ半年あると思えば、今から種を蒔くこともできます。
つまり何かの種でもあり、収穫でもあるという見方ができます。
今は時期を「たとえ」で見ましたが、これはすべてのことにあてはまり、人間もそうですし、物事にも種でありつつ成果として出ている分もあるということです。
いろいろなものが同時に遍在・存在しているのがこの世界で、それぞれの見方と焦点の合わせ方によって、まさしく様々なものが見えてくるのであり、ひとつのものでも多層表現があることがこれでわかります。
タロットカードにも同じことが言え、一枚一枚の定番の意味もありますが、それとは次元の異なる象徴を持つ場合もあり、だからこそリーディングは難しくもありますが、面白いのです。
その面白さを別の言葉で表せば、「次元を意識的に超える瞬間がある」と言ってもいいでしょう。
もっと簡単にいえば、自分が何人もいる感覚を味わえるということになります。
あと、これは非常に微妙な感覚になりますが、例えて言えば、「夏にいて冬を味わう」ようなことが、タロットによる多層体験では、意識的にはそれが可能になることもあります。
日常的にもそのままの状態を見るのではなく、すでにほかの兆しが始まっていたり、内包されていたりするのを見抜く訓練をするとよいのです。
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