まっすぐ進んでいても・・実は。
地球が丸くできているように、私たちはずっと直進していても、結局元に戻るかのように巡り巡ってある地点に還って行きます。
しかもその軌道は直線ではなく、円です。
もし地球が丸いということを知識として知らなければ、どこまでもまっすぐ進んでいるとしか思えないでしょう。
直線ではなく円状に進んでいるというのは、今述べたように、自分にその知識があるか、進んでいる自分自体(中心)の視点から離れ、包括的・客観的・巨視的視野をもって見なければ理解できないことです。
このことを思うと、普段の私たちも、何事もまっすぐ進んでいるようで、そうではないのかもしれませんし、決してそのまま(自己・エゴに浸かっているの)では本当の自分が見えてこないのだという示唆にも至ります。
おそらく、マクロ的にはすべてのものが円(球)であり、円運動していると想像できます。ただ空間的・運動的には螺旋と見たほうが正確かもしれません。
ところで先日、ある動画を見ました。
それは、従来考えられているような太陽が固定されて銀河の中心を回っているような感じではなく、太陽そのものが直進して進むイメージで、さらに太陽の移動とともに太陽の周りを回っている惑星、つまり太陽系全体としても太陽に対しての公転軌道を取りつつ、太陽についていくかのように宇宙を進んでいるように見える映像でした。(すると惑星の公転が円ではなく、スピン・螺旋の動きになります)
おそらく直進しているように見える太陽も、何かの巨大の円(球)を回っていると思えるので、スピンしているのでしょう。
さらにもっとマクロになれば、銀河系とか、ある範囲内・ユニットの天体系それ自体も、何かの周りをスピンしながら移動していることが考えられます。
これを無限に想像していくと、宇宙がどれだけの広さで、すべてが移動しながらスピンして回っていることか!?と驚嘆しますし、いったいその中心とは何なのかということも考えます。
不思議なことに、上記をもとに宇宙のことを想像すると、当然ながらどんどん拡大していくのですが、逆に縮小していくことも感覚的に起こってきます。(広がる分だけ中心を考えるようになるから)
以前「ウロボロスの蛇」のことについて書きましたが、それと似ています。極大と極小が同じ構造で、どちらかに行こうとすれば、同じところに行き着くというものなのです。
とすれば、まさにつまるところ、思考している自分そのものが宇宙であり、中心点であるという感覚に至る気がします。
古代の宇宙観は地球や自分を中心としてすべてが回る天動説がメインですが、それは肉眼と体感による観察からすれば当然で、しかし哲学的に見た場合は、ある種の真実を内包していると考えられます。
つまり、科学が発達していなかったから天動説になったのではなく(それも事実の面はあるでしょう)、別の視点でとらえれば、天動説も真実であるという実感から出ていたものではないかと思います。
私も最初にマルセイユタロット、もしくは西洋占星術の知識として、古代の宇宙観を自分に仕入れましたが、タロットとともに思考したり、イメージしたりしていくうちに、この古代の宇宙観が知識を超えて実在的な感覚になっていくのが感じられます。
この見方(古代の宇宙観)は、限りなく自分の内側に根ざして中心軸を自らに打ち立てる方向性と、逆に自分を外側に極大化して、あるいはバラバラに分散化して、包括的・大局的に見る方向性との両方を得ることができるとわかってきました。
内側に見るというのは、いわゆる瞑想などによって自分の中の宇宙を見るというようなものですが、意外に外側に自分を解放・投影することのほうが楽な場合もある気がします。
占星術では結構占いで誤解されているところもあるのですが、各惑星もサインも自分に根ざすものだと思います。特に惑星は自己の分身だと見ていくととても面白くなってきます。
自己の分身でありながら他人の分身や集合体でもあるのです。これはタロットカード(特に大アルカナ)にも言えることです。
タロットにしろ占星術にしろ、まったくもって自分や人の運勢を占うために使われる現状というのは、何かすごく局所的・一面的な見方と使い方だとわかります。
ただ占うために学ぶイメージと理論は非常に重要だと思いますし、占って運勢の向上や選択をよくするという使い方も、何度もこのブログでも書いていますが、最初の段階では辿ってよい道だと私は考えています。
問題は、その次の段階と感覚を得ることができるかにかかっています。
さて最後に、最初に戻りますが(笑)、自分の道(進んだり、辿っている道)は、まっすぐではなく「円」だと想像すると、いろいろなものが見えてくることは強調しておきたいです。
そうなると、変革する前とか、自分のステージが変わる直前に、同じ円周状の性質(ポイント)や対極の位置と関連してくることが理解でき、たとえば「昔と似たことが起こる」「懐かしい人に出会った」など、シンクロじみたことが発生するわけです。
あなたの次元が変わっていたら(円が上昇していたり、下降したりしていたら)、同じことであっても、別種の体験としてあなたは感じることになるでしょう。それが螺旋の動きです。
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