成功・幸せ論を考えてみる。
マルセイユタロットの構造を分析していると、この世界とリンクする共通性を多々発見できます。
それがまた個人的にはうれしい発見となり、私たちの認識している世界が極めて論理的な計算に基づいてできているようなシステム感を覚えます。
同時に、それを「計算」「システム化」している存在・状態そのものに驚嘆する気持ちもあります。
ここでいう「計算」とは、一般的なイメージとは異なるのですが、それは説明が難しくなりますので、置いておきます。
それはともかくとして、そうしたタロットと世界の共通「構造」だと思うもののひとつに、よくこのブログでも述べていますが、「全体性」と「個別性」の法則というものがあります。
簡単にいえば、全部に共通している部分と、個々それぞれで特色ある部分によって構成されているという考えです。
ただ、ここで重要なのは、個々が全体の一部でもあると同時に、実は全体も個々があってこその全体であるということなのです。これはまあ、当たり前といえば当たり前ですが、本当に重要なのは、個々の中も全体と同じ構造になっているという点です。
全体と個別というところでは「競争」もそうです。
競争ができるのは個々の違いがあるからで、トップになれるのも全体という組織があるからなれることなのです。結局、一人のトップは全体によって成り立っています。
ということは、競争を一種のゲームだとすると、競争は皆で合意した余興だということもできます。ただ現実的には競争はつらいことや悲惨なことも起きますので、それがいいか悪いかは別問題です。
しかしながら、もし現実が現実のように見える仮想世界であるとすると、ゲームをする理由がおぼろげながら理解できることもあります。
一方、全体と個別はもちろん「競争」だけで例えられるものではありません。すべてに当てはまることだと私は考えています。
ですから、「成功」や「幸せ」になる理論・方法なども、これが適用されると想像できます。
すなわち、抽象的・包括的には皆に当てはまるような方法もあるかもしれませんが、同時に具体性・個別性を世界は持ちますので、一人一人にはオーダーメイドの成功法・幸せ論があるわけです。
巷にあまたあふれるそれら(成功法・幸せ論)ですが、それは全部正解でありますし、逆に全部は「個人」にとっては不正解とも言えます。
ですから何をやってもよいですし、何をやってもダメということもありえます。(苦笑)
それではどうすればよいのか、ますますわからない・・となってしまいますが、ここにタロットの論理を適用させると、ちょっと解決法も出てきます。
ヒントは意外にも大アルカナと小アルカナの存在構造にあるのですが、それはまた別の機会で述べたいと思います。
ただこのままこの記事が終わるのは、もやもやしてしまうという人もいるかもしれませんので、少しだけ披露すると、それは自分のセンサーを磨く(回復させる)ことと、信じていくということです。
そしてそのセンサー自体は全員同じものを持つのですが、今生では物理的遺伝子と霊的遺伝子のような存在によって、センサーの感度と性能が個別になっていて、そのために人にとっていいというものが自分では違っていたり、その逆もあったりするのです。
センサーを正しく機能させるには、自分が本当に何が好きなのか、あるいは嫌いなのか、どうすれば楽しいのか、楽しくないのか、どういう時・状況に熱が入るのかなど、正直な心と表現を取り戻すことと、冷静な客観的観察を行う必要があります。
すると自分固有のセンサーがわかってきます。あとはそのセンサーに従ってキャッチしたものをやっていくことで、おそらく幸せ感は増していくでしょう。
例えば「占い」もその固有センサーを発見するのに役立ちます。占いでセンサーを復活させる場合は、占いによって出た(言われた)ことをそのまま受け入れるのではなく、象徴化することが大切です
これは右か左かとか、吉凶とか、「セラピストが向いています」とかの具体的な言い方やもので判断するのではなく、占いによって得られ情報を、一度大きなくくりでとらえ直してみることがよいのです。
いわば自分の「傾向」というようなものを、別の情報で知ることに注意をしてみるという作業です。
まあでも、人が占いに行きたくなる時というのは、迷って具体的な方針・方向を知らせてほしいという気持ちで行きますので、なかなか難しいのですが・・・(^_^;)
私の新しいタロット講座では、「占い」(タロットだけはなく、「占い」全般を指します)の効果的な利用法というのも伝えたいなと思っています。
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