人を祝う、人に祝われる効果
12月になって、時間のスピードますます速くなっているように感じます。
今浮かんでいるタロットカードは「恋人」です。
ちょっと「恋人」カードから、メッセージを聴いてみましょう。
「あなたはすでに選択することが決まっているはずですが、迷っているのは、そのプロセスを楽しんむためです。右や左に目移りしたり、決められなかったりする過程を通って決まることが、あなたにとって、より確信性を導くことになるのです」
このような感じで伝わってきます。このブログをご覧になった方は、偶然でも必然として見ている可能性もありますので、今の自分へのひとつのメッセージ・情報として参考にしてみてください。
では本日の記事です。
マルセイユタロットには、祝福を示すカードが幾つかあります。
一枚全体でその意味になっていることもありますし、カードの中の象徴図形として描かれている場合もあります。
ところで、私たちは祝福(する、される)の効果を過小評価しています。
祝う、祝福することによって、対象者に力を与えることができるばかりか、自分自身を癒し、エネルギーを高めることもできるのです。
ネガティブな思いやエネルギー、自分の身にふりかかる(ふりかかっている)災厄や悪い運勢も、一気に祝福によって払い、転換させることも可能です。
それだけ祝福のパワーは強いのです。
特に神的(神性)な力(高次の力)を受けている神官(儀式・マントラ・図形などを使う場合もあります)による祝福のエネルギーは、まさに神の力を媒介としているので、強力です。
ただ、一般の人でも、また特別なことをしなくても、祝福の力はあります。
大切なのは、純粋に相手を思う気持ちです。祝いたい、祝福してあげたいという思いです。
その気持ちがわからないという人は、相手を思う時、温かい気持ちになる、じわっと熱いものがこみ上げてくる、胸にうれしい気持ち、愛情が湧いてくるような感じになる・・・このような状態になっていることを想像すればよいでしょう。
マルセイユタロットでは、この時「天使を降ろす」というような表現で、きちんと図に描かれています。
つまりはイメージと感情で、祝福を象徴するエネルギーを自覚するということになります。
さて、そうして相手を祝福すると、当然相手は喜び、うれしくなります。そんな相手を見て、自分もまた嬉しい気持ちになるでしょう。
そう、双方に喜びと幸せ感が広がるのです。
そこに築かれたエネルギーフィールドは、先述したように嫌なものも浄化し、愛を実感させる空間に変容します。それはまた自他の調和にもつながるものです。
こうして素直な気持ちで祝うことがどんどんできるようになれば、自分も祝われることが多くなり、すなわち、幸せという境地(心だけではなく現実にも関係します)をたくさん味わい、表出していくことになります。
「祝う、祝われる」ということで、日常生活でイメージできるのが誕生日です。
誕生日を祝うのは、その生誕を祝福することで祝われる相手の生存を深く許容し、祝われたほうは自分の存在を肯定でき、改めて生きる力とエネルギーをますます向上させ、生命力を回復・再生させていくことにもなっているからです。
それは太陽が沈み、また昇っていくことの象徴でもあります。(余談ながら、占星術的には誕生日は太陽の巡りの記念日であり、太陽が再び生まれた位置に戻ってくることでもあります)
年を取ってきますと、誕生日を祝われるのも恥ずかしかったり、照れたりするものですが、幾つになっても祝い・祝われることで、自らを再生することができますので、むしろ年齢が行けば行くほど祝う(祝われる)ほうがよいかもしれません。
ほかにも誕生日以外の記念日(個人やペアだけではなく、グループや集団でも)を作ったり、日常的に祝うタイミングを多く持ったりすることもよいでしょう。
また行為だけではなく、言葉も重要です。タロットにもそう描かれています。
「おめでとう」「良かったね」という言葉や、「あなたがいてくれてうれしい」「幸せでありますように」「ずっと元気で」「ありがとう」「きっといいことがありますよ」というような普通の言葉でも、祝福の意味を込めて言うと力が出ます。
「予祝(よしゅく)」という行事があるように、あらかじめ祝うことで、実現を早めたり、幸運や福を呼び寄せたりすることもあります。
日本の小正月や春先に行われる年中行事には、豊作を祈ったりする、こうした予祝の意味のものが多いのです。
あなたも先に祝うことで、物事の実現を確かにしたり、相手に幸をもたらせたりすることも可能になる場合があります。
ということで、人を、自分を、たくさん祝ってあげましょう。
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