タロットの4組と願望(目標)達成

マルセイユタロットと言いますか、ほかのタロットでも西洋占星術でも共通していますが、四大元素という思想体系があり、4つのメレメント、4つ組、4つのグループ、4つの枠組という概念で物事をとらえることができます。

このことから、私たちは最低でも4つのとらえ方、4つのパターンが、あらゆるもので透徹しているのではないかと、古代思想的には考察できます。

これは個性というものとは少し違うのですが、それでも、4つのタイプということに、人を分けることは可能でしょう。

そこで、意外に思うかもしれませんが、目標達成や願望実現にも、実は4タイプがあることが想定できるのです。

これについて詳しく語ろうとすると、4つを10の構造に細かく分けて語らないといけませんので、省略します。

ここでは4をふたつに分けて考えてみましょう。

そのふたつとは、どれをもって中心や焦点とすれば自分にとって効果的となるかという点と、達成しやすいフィールドや表現方法という観点です。

そのふたつが、それぞれタイプとして4つに分かれると考えます。

4つは、つまりは四大元素のわけですが、これは風・水・火・地(土)というエレメント(元素)です。

それをタロット的に見れば、4つとは剣・杯・杖・玉、一般的にはソード・ワンド・カップ・コインという名称(モノ・道具)で表現されています。

モノや道具に置き換えられているのは、それをツールとして扱うという意味が込められてもいる(と考えることもできる)からです。

さて、先述したように、ふたつの観点で見ると、人によって4タイプあるわけですが、まず、自分にとっての効果的なポイント、つまりは得意技みたいなところは、簡単に言えば、剣(風)タイプは思考であり、杯(水)タイプは感情であり、杖(火)タイプは直感であり、玉(地)タイプは感覚となります。

つまり、自分が信用する(信用がおけると思うもの、なじむもの)は、それぞれその4つのうちの一つだということです。

このタイプを間違って、別の焦点で物事を見たり、扱ったりすると、なかなか対象の本質がわかりにくかったり、補足や理解に当たって非効率になったりするのです。

例えば理屈で理解したいタイプの人が、感覚で理解しようと無理にしても難しく、反対に感情が納得しなけば、いくら理論(勉強)で学んで正しいとわかっても実行できないなんてことがあるわけです。

まあ、こういったことはユング派などの心理学でも言われていること(上記の4タイプはユング派の語るところでもあります)なので、比較的よく知られている話でしょう。

あと、付け加えれば、自分の得意タイプが逆に自分を縛ることにもなるので注意が必要です。自分の得意技だからこそ、それにこだわって周りが見えなかったり、逆に効率を悪くしたりすることもあるということです。

さて、ここからがあまり聞いたことがない話だと思います。

私はタロットを見ていて、そしてこれを使い人の相談をしている中で、気づいたことがあります。

どうも、人によっては、叶いやすいフィールド(分野)と叶いにくいフィールドというものがあり、それは4つのタイプと関係しているのではないかと。

世の中には様々な願望達成法や、目標に到達するメソッドが紹介され、また日々生み出されています。

読者の中にも、そうしたものを幾つかお試しになった方もいらっしゃるでしょう。

今のところ私自身は、そうしたものにはあまり関心はないのですが、ただ仕組みについては興味があります。

それで現時点の私の結論として、願望実現法は、ある程度普遍的なもの、普遍的レベルで到達できるものもあるにせよ、やはり個人によって違ってくる(個々によって効果が違う)というものになっています。

この考えからしても、4つのタイプで達成しやすい分野が分かれるというのもうなずけるのです。ただ、この4タイプは、上に書いた4つのタイプ(思考とか感情とかのタイプ)とはあまりリンクしません。また別物の4タイプと思っていただくとよいでしょう。

このタイプ別が現実的に表れれば、例えば、恋愛においては比較的望み通りうまく人、仕事で目標が達成しやいすところがあるという人、健康や身体能力のことでうまく行くという人、お金や成功という分野で願望が実現したという人もいるかもしれません。

もちろん、どれ(どの分野)でも願望が実現したという人もいるでしょう。そういう人は、おそらく、最強のフィールドを得意としています。

それ(最強のフィールド)は「運」という分野です。

こうなってきますと(運を味方につけますと)、総合的にどの分野でも、望みは叶いやすくなるでしょう。

実は四大元素ではこの4つのエレメントを超える、第5元素(フィフスエレメント)があると考えられています。

面白いことに、マルセイユタロットの「運命の輪」(運命を象徴するカード)には、四大元素と第5元素との関連が盛り込まれています。

望みが叶わない理由は、自分の中のブロックや思い込み(これは自分の守護や本当の成長のための恩恵の場合もあり)、現実感やセルフイメージの限界、カルマ、他人の思念や社会・環境の障害、果ては物理法則や普遍的な宇宙と地球の法則など、いろいろと原因は考えられますが、個人個人のタイプ(言い換えればモノの見方・とらえ方の特徴)によっても変わってくると想像できます。

その個人個人のタイプとして、4つのタイプも影響していると見ることができそうです。

ということで、自分の叶いやすいフィールド(分野)をまずは見つけてもらって、そこに集中して行き、幸運の輪を回して、ほかの分野に好影響を与えていくか、すべてに影響する「運」そのものをつかんで、全体に降ろしていくかによって、現実的な意味での望み通り(望みに近い)人生が送りやすくなるのではないかと思います。

実は書いた本人が言うのもなんですが、現世利益的な願望達成(法)そのものと、運勢をよくするというなことには、個人的にはあまり興味がありません。(笑) いい・悪いの問題ではなく、単に私の興味や価値観は別にあるからです。

ただ先ほども書いたように、そのシステムや働きには注目したいところがあります。なぜならば、タロットで言えば、「力」のカード以上のことの考察と実現には必要のことだからです。

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