あえてペルソナをかぶる
最初にお知らせです。
以前から、ちらほらご要望をいただいているのですが、関西まで通えない方のための入門的な講座を検討しています。
現在も遠方の方には、基礎講座的なものをスカイプで行っていますが、これを入門講座レベルで行うというものになります。
いきなりがっつり学ぶのも時間と料金と内容に躊躇するという人もいらっしゃいますし、その点からでも、こうした講座は受けやすいものではないかと思います。もちろん、これだけを学んでも、自分や他人にマルセイユタロットをシンプルに使うことはできます。
私としても、マルセイユタロットの魅力とその力をもっと知ってもらいたいという思いもありますので、こうした企画もいいかなと考えています。
もし実施するとなれば、総合で10時間程度、だいたいイメージとしてスカイプにて2時間単位×5回、平日午後、料金は2万円程度を想定しています。
「ちょっと興味がある」「「受けてみたい」と考えているという方は、お問い合せいただければうれしいです。
お一人でもご希望があれば、やってみたいと考えていますので。運良く、あるいは運悪く(笑)マンツーマンになった方は、入門レベルを超えて濃い講義してしまうかもしれませんが。(^_^;) 私自身、少人数でその人の個性を考慮しながら、じっくりしていくほうが講義の性質としては合っていると思っていますので。
さて、本日の記事です。
最近は、よく指摘されることでもありますが、いわゆる二極化というものが進行していると言われます。
スピリチュアル的には統合の時代とか、融合が進むとか言われていながら、対極的な、二元、二極、ふたつの差が広がるような状態が現実味を帯びているわけです。
深い意味では、マルセイユタロットでも、「月」から「太陽」という象徴的段階において、統合の前の分離ということはあり得ますが、それにしても、二極化するというのは結構大変なことです。
加えて、生活が一見、とても便利になったようでいて、精神的にも経済的にも苦しい人が増えているように思います。
職場でも、生き甲斐をもてて、人間関係的にもよい職場と、劣悪でブラックともいえる職場とに分かれ、それもフィフティ・フィフティのような二極化ではなく、一対多のような関係で、悪いほうが増えている気がします。
そうした中で、穏やかに平和に、周囲の人と調和して暮らしたいと思っていても、実際に職場や地域社会においても、心を乱されたり、搾取されたりするようなことも少なくないわけです。
となりますと、心優しい人とか、スピリチュアル傾向の人は、自分を責めたり、すべては自分の投影、自分が世界を創っているなどと思って、結局自分(の意識・心)が悪いのだと、一層、自分を追い込むようになってしまいます。
しかし、傷つくのは心であり、自分自身なのです。
人を責めたり、環境や人のせいにしてはいけないと言われますが、自分の身を自分で守ってあげることも、時には必要です。
何の落ち度や悪い理由もなく、それでも理不尽に殺されたり、迷惑をかけられたりすることもあるのがこの世です。
もちろん輪廻転生を含む長大な周期やカルマ的なことを考えると、理由があるのかもしれませんが、大事なのは現実・現世で生きる今の自分です。
そうした時、「ありのまま」、いや、誤解を受けるので、言い方を換えると、「むき出しのままの自分」を無防備にさらすことは、危険なこともあると考えてみましょう。
ところで、ペルソナ(仮面)という心理用語があります。
シチュエーションや役割によって、つけ換える仮面のような別の自分で、これは結構、悪い意味でとらえられている人がいますが、ものは使いようというか、使ったほうが人や自分のためにもいいことがあるのです。
むしろ、それができるから人間であり、社会がうまく機能している部分もあると言えます。
何事もやり過ぎはいけませんが、今の時代、特に職場や外に向けては、ペルソナをかぶって自分を守らないと、たちまちダメージをもろに受けてしまうことになります。
もはやペルソナというより、鎧と言ってもいいものです。それほど、ひどい環境にもなっているところがあるわけです。
割り切りと言いますか、この時の自分は本当の自分ではない(怒られたり、苦しんだり、つらかったりするのは本質の自分とは違う別の自分だと思う)、仕事モードの自分であると自覚して使い分けます。
これが無自覚だと、多重人格や解離性人格障害みたいになりますので注意は必要ですが、普通は自覚してつける(かぶる)ことが可能でしょう。
言ってみれば、一種の変身です。
タロットカードを使うようになると、その変身をカードを使って儀式的に行うことができ、結構そのパワーを身にまとうことが可能になります。
私自身、うつ病になった時に思いましたが、自分の仕事や対外的(作業的)な代わりはいくらでもいるのですが、自分自身や内的な代わりは存在しないのです。
自分本体、本質がつぶれしまっては元も子もありません。そのための防衛策として、ペルソナを意識的にかぶるということも、場合によっては有効です。
自分本体さえ無事ならば、復活や変容は、いつからでも、いくらでも可能なのですから。
コメントを残す