4つの性質・ポイントで物事を見る。

マルセイユタロット(ほかの伝統的なものでもそうですが)には、4つの性質をひとつのコンセプトとして扱っています。

言ってしまえばそれは4大元素であり、特に小アルカナの4組として顕著に象徴化されていますが、実は、よく見るとそれだけはないのです。

大アルカナにも、もちろん、その四大元素を元にした動物象徴とかあるわけなのですが、そうしたはっきりと四大シンボルとして描かれているだけでなく、例えば、大アルカナグループを4つの括りで見てみることも可能なのです。

3構造と4構造が基本コンセプトとして存在していると言ったほうがいいでしょうか。

私たちの現実世界、そして私たち自身にも、4つの世界観は流れており、至る所にそれは見受けられます。

例えば、東西南北、春夏秋冬、夏至・冬至と春分・秋分、上下と左右、グラフの第1象限から第4象限、遺伝子のDNA塩基の4つなどなど・・・

それらはやはり、四大元素的に見ることもできますし、そこから離れて見ることも可能ですが、いずれにしても、4つの性質、構造、ポイントがミクロからマクロまで、この世界にはあることがわかります。

そして、マルセイユタロットで描かれていることで言えば、4つのものが統合された時、新しい次元に移行することが語られていますが、四大元素の古代象徴で言えば、それは第5元素(四大の大元)への移行ということもできます。

マルセイユタロットの構造示唆から、おそらく4(3対1)が統合されて5になって、またそれが3対1の4になって、5に統合されるという繰り返しの世界が、同構造的にどの階層にも存在しているのだと推測されます。

さてこれでは、難しいというか、何を言っているのか、わけがわからない(笑)話になりますので、もっと簡単に、この4つの性質を個人の中に見て行くことをしてみましょう。

わかりやすいものということで、季節の春夏秋冬で例えるとよいです。

まず、自分の元々持っている基本気質が、季節でいえば、春なのか、夏なのか、秋なのか、冬なのかをイメージします。

ここでの季節イメージは、一般的に、皆さんが抱くものでいいですよ。

例えば・・・

春は始まりの季節、ワクワク、フワフワする感じでちょっと活動的になる感じ、木々が芽吹き、日本では桜が咲きますね。

夏は暑く燃えていて、エネルギッシュ、真っ盛り、ピークという感じで、バカンスや衝動的な行動もありそうです。

秋は実りの季節、何かを学びたい、結果を出したいという思いもあると同時に、情緒的な気分にもなります。

冬は寒くて冷たいですが、内面には逆に温かさを感じる季節で、待つ感じや、落ち着きなどもイメージされます。

まあそのような感じで、自分を季節で例えれば、基本的にはどれかを想像します。もし難しい場合は、単純に、自分の好きな季節はどれか?でもいいですね。

自分が春だとすると、夏タイプの人、秋タイプの人、冬タイプの人がそろえばバランスが取れますし、普段の交際や交流を見て、春と夏、秋と冬とか、相手とはどういう関係性にあり、自分にとってフォローされるのか、逆にしていく方なのか、というようなことがわかります。

普通はサイクルとして見て、春夏秋冬の順方向で自然になり、逆方向は刺激や変化を与えるものと見るとよく、春と秋、夏と冬は対立しながらも相補う感じで、意外に馬が合うかもしれません。

次に、個々の出来事、事柄にこの4季節を当てはめることもできます。

「今の出来事は、季節でいうと夏なのか、秋なのか?」みたいな感じで、要するに、始まり・ピーク・収穫・準備みたいなサイクルとして見て、今は冬に当たるので、準備期間や待機期間だとしたり、今は春だから物事が始まった時だ、これから夏に向かうのだと見たりして、適切な状況判断をします。

本当はタロットカードを引けば、それがよくわかるのですが、感覚でもとらえることはできるでしょう。

そうすると、あせったり、逆にのんびりし過ぎたりすることが少なくなり、自然の流れのように、調整がうまく行きます。

月のサイクルにおいても、新月満月上弦下弦とあるように、物事の成就・変化はいきなり起こるのではなく、それなりのサイクル、ポイントとして4つがある(サイクル・プロセスとして4つを循環・経過する)のです。

あなたのやっていること、願っていることが、今は4つのうちで、どのポイントと流れ(間の過程)にあるのかを見極めると、タイミング的にもうまく行くでしょう。

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