セカンドオピニオンを持つ。

かかりつけ医や、普段信頼している医者でも、人間である限り、診察の目の波もあると思います。

ただ、優秀な医者は、その波も自己の研鑽や経験、知識、さらには機器などによって、波の振幅を、結果的にごく小さいものにしているでしょうから、診察自体にブレが少なくなると考えられます。

それでも、様々なタイミング・状況によっては、見誤ることもあるでしょう。

だからこそ、セカンドオピニオンとかサードオピニオンが必要だと言われるところがあります。

私自身、あまり体が強いほうではないので、医者に診てもらったり、病院に行ったりすることも普通の人よりかはあるのですが、何度か、最初の医師の診断が誤っていた、ある大事なことを見逃していたという経験はあります。

そして、ほかの病院や医者に診てもらうことで、本当の原因や病気がわかったということもあったわけです。

病院・医者ですら、こういうことがあるのですから、ましてや、スピリチュアルなセッションとかヒーリングとか、占いなどの分野では、それを行う人の、ブレの幅は結構あるのではないかと想像できます。

もちろんそうならないように、波の幅を少なくするよう、各人が努力され、プロとして鍛錬されているのもわかります。しかし、やはりこれも人間の行うことですから、波はあるでしょう。

そして、その波は、ただ単に上下の振幅だけではなく、波自体のレベル(振幅の中心線の高低)、さらには質も変わってくることがあります。

こういうことから見ても、あるヒーラーや相談者が、自分の問題の解決や浄化に合う人もいれば、合わない人もいるのは当然で、しかも一度合ったからと言って、波の状態の変化によっては、今日は今一と感じられる事態になることもありうるわけです。

ですから、相談においても、一回や一人の人に頼り切るのではなく、違和感を覚えたり、納得できないことがあったりしたのなら、セカンドオピニオン、サードオピニオンとして、別の人や別の技術を持つ人に見てもらうことも考え、柔軟な姿勢を持つとよいでしょう。

ただし、よく占い依存の人にはありがちですが、自分の欲求や願望が求める答えを出してくれる人が現れるまで、何人もの占い師に同じことを見てもらおうとする人がいますが、それはまずいです。

よく考えてみてください。

自分の求める答えを言ってくれる人が現れるまで彷徨うということは、もうすでに答えが出ているのと同じなのです。

つまり、あなたが望むことは、その自分が思う答えが実現すること、あるいはそのことについて、保証を述べてくれたり、後押しをしてくれたりすることなのです。

しかし、現実的には(願望を叶えるのは)難しいから悩んでいるということですよね。それも人として、よくわかります。

しかし、自分も、そして多くの人が難しいと思う望みが、叶うことを保証してくれる人は、逆に怪しいものです。

だから、ここで自分の望みを改めて自覚し、その望みを叶えてくれることの保証を求めるのではなく、どうすれば望みに近づけるか? あるいは、その望みを持つことは自分にとってどんな意味があり、本当に実現することが自分のためになるのか?ということをテーマとして、見てもらうとよいでしょう。

例えば、好きな人がいるけれど、その人の気持ちは自分に向いているのだろうか? その人と結婚できない(不倫のような)関係だけれど、何とかならないか? というようなことを聞くのではなく、どうすればその人と交際することができるのか?とか、なぜ自分は結婚できない人と深い関係を持ち、そしてこのような関係性が自分にとってどんな意味があり、どうすれば心穏やかに過ごせることがでるのか(自分にとっては本当の幸せとは何か)?というようなことをテーマとするわけです。

言わば、相手は自分のことを好きか嫌いかとか、あの人とつきあえるのか、つきあえないのかとか、別れたほうがいいのか、このままがいいのか、とかいうよな二者択一的な問いの答えを求めるのではないということです。

結局、本当は自分が望む答え(言ってほしい答え)はあるのに、それがOK、絶対として出ないものだから、それがいいと言ってくれる人を求めて彷徨うというようになっているのです。

望む答えが難しいとわかっているのなら、少しずつでもその難しさを解決しようと考えたり、なぜ難しいのか、すでに自分でもわかっていることをさらけ出したりして、その苦しみについて、相談するとよいのです。

逆に言えば、ただ(一般的に)正しい答えを出したり、どちらかがいいかだけを示したりするのではなく、その苦しみや葛藤をわかってあげるのも、相談者を受ける側の態度と言えます。

話がセカンドオピニオンのことからずれてきましたが、安易にセカンドオピニオンを求める前に、クライアント側自身にもできることはあるのだということです。

その上で、第二・第三の方にも見てもらうと、皆さんに共通して言ってもらえたり、指摘されたりする部分があります。おそらく本質的には、誰に見てもらっても(プロ的な人ならば)、答えはほぼ同じでしょう。

その本質を理解することが大切ですが、その現実的な表現と選択は、またアドバイスする者たちによってバラエティある(異なっている)ものになります。それが個性というものです。

セカンドオピニオンを求めることは、本質が何かを自分が理解することに役立ちますが、その本質をどう表現するかは、アドバイザーによっては異なることが多いのですから、結局、現実的な部分は自分(クライアント)が選び、行動するということが重要になってくるのです。

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