タロットリーデイングの目的・スタイル各種
2017年も早一ヶ月が経過しました。節分の時期にもなり、いろいろな方面から見ても、本格的に新たな一年はスタートしたと言えるでしょう。
さて、だいぶん先のことではありますが、関東の方にお知らせしておきたいと思います。
5月から7月の第一週の土日を使い、延べ6回で、マルセイユタロット講座(内容の濃い、基礎講座ハイクラス)を神奈川県藤沢市で開催する予定です。具体的な募集はもう少し先になりますが、マルセイユタロットを学びたい関東圏の方は、ご検討いただければと存じます。
場所も、以前体験会をした藤沢駅近くの便利なところであり、東京からでも十分参加が可能ですし、横浜など神奈川県にお住まいの方ならば、なおさら通いやすいでしょう。
関西に行くことが難しく、スカイプでしか受講の選択がなかった人にも、直接学べるよい機会になると思いますので、是非、ご検討くださいませ。
さて、今回の記事です。
マルセイユタロットを学び、タロットリーディングをやっていきたいと思われる方は多くいらっしゃいます。
タロットリーディングは、自分に対しての対象もありますが、どちらかといえば、他人に対して提供していくものが中心でしょう。
なぜかと言いますと、当たり前ですが、他人は他人ですから、より客観的にタロットを読むことができるからです。
これが自分に対して(自分リーディング)となりますと、主観が強すぎるため、うまく読むことができなくなるおそれがあります。そのため、実は自己使いのタロット活用(自己タロットリーディングも含めて)は、他人に対してのものとは、技術的にも別にすることが求められます。
私の考えるマルセイユタロットは、本来、自己使い、自己の(成長や解放、問題解決、発展、完成の)ためにあると見ていますが、優れた象徴ツールであるため、もちろん他人に対してのリーデイングによって、他人への援助に活用することができます。
一般的にタロットといえば、「タロット占い」が主で、当然他人に提供するものと考えられがちですが、本来は逆であり、先述したように、マルセイユタロットの場合は、自分に使うのがメインだと私自身は思っています。
ですが、一般的には占いを中心としながらも、すでにタロットは他人への相談ツール(他人へ使うもの)となっていることが、多くの人の実践で証明されており、マルセイユタロットでは、占い次元以上のものを、他人に提供していくこともできます。
ということで、タロットを学び、タロットリーディングの技術を習得すると、他人への相談援助に活かしていくことができるわけですが、ここでよく問題になることがあります。
それは、プロでやるかアマチュアでやるかということです。これは、タロットリーディングで、お金をいただくかいただかないかという観点にもなることがあります。
プロ、つまりタロットリーディングを仕事にするとした場合、現実的にはそれ一本で生活していくというのは、なかなか困難なことだと思います。
本人にカリスマ性があったり、よほどの特徴や宣伝告知のうまさなどがあったりすれば別でしょうが、通常は集客技術を学び、実践しようしても、タロットリーディングだけでやっていく(生活基盤の収入とする)のは難しいと言えます。
また、何とかかろうじてできたとしても、お金のプレッシャーから、なかなか純粋な状態でのリーディングが続かないおそれもあります。
経済的なことや集客的なことで悩み、次第に自分のやっていることがわからなくなり、最初の頃に抱いていた志や夢など、人の役に立ちたいという思いも薄まったり、混乱したりしてきます。
ですから、タロットリーディングをプロ(仕事)として行いたい場合は、すでに確立している何かの(お金となる)サービス、別の仕事があって、その補助やサブとして、または仕事の多種化・多業化の一環として、タロットリーディング業を位置づけておくとよいと思います。
そちらのほうがあせらず進めることができ、、たとえ将来一本化を目指すにしても、結果的にはよい選択となるでしょう。
あと、最初からプロや仕事というものではなく、ボランティア的に行う、あるいはサービスの対価が少額だったり、リーディングする人数がそれほど多くなかったりして、プロというより、セミプロかアマチュアの延長みたいな形で行う形式があります。
リーディングの対価も、自分の学習や研鑽のための費用(の補助)に充てるくらいで、生活ベースのもの(経済)とは別にします。逆にいえば、自分の学びのために必要なお金や活動費を、タロットリーディングで稼ぐ(補充する)ということになります。
これだとあまりプレッシャーもかからず、またモチベーションも保てます。
配偶者の稼ぎで生活はできるものの、自分の学びにかける費用まで配偶者に全部出してもらうのは忍びない、自立とは言い難い・・・と感じる方は、このスタイルでリーディングと対価を考るのもよいでしょう。
そのほか、これとは違いますが、アマチュア的にタロットリーディングをすること自体が、実は自分の成長や学びのためという目的で行うスタイル(考え)もあります。
つまり、他人の相談ごとに関わるからこそ、いろいろな話も聞けますし、それについて一生懸命タロットとともに取り組む機会を持つことで、マルセイユタロットでいえば「節制業」を自分に課していることになるのです。
それは一面では、人様の救いや援助にもなりますが、それ以上に、本当は自分自身を救っていることにもなるのです。
たとえ拙いリーディングであったとしても、誰かのためになりたいという思いと実践が、自分の中の神性・慈悲・観音心を開かせることになります。この場合は、お金にこだわる必要はありません。(ただ、エネルギー交換の観点では、いくらかの対価を得るほうがバランスはよいでしょう)
そもそも、対人リーディングは、プロであろうが、アマチュアであろうが、相談に来られた人には真摯に応えていく必要があります。
そのためには、あまりにいい加減な技術では相手に失礼です。もちろん友人やよく知る相手で、あくまで遊び感覚、ライトな占い感覚で行うものなら、別にそこまでは考えなくていいものです。
お金をいただく・いただかない、プロかアマかということもありますが、やはりそれ以前に、自分が他人に行うタロットリーディングは、この場合、遊びや楽しみでするものなのか、真剣に相手の悩み事の相談をタロットで受けるものなのかどうか、線引きをしていくことが必要です。
今、自分のしようとしているリーデイングが何の目的のものなのか、きちんと線引きして考えることができていれば、ライトに楽しむのもよし、シリアスに人の相談に応じるのもよしなのです。
それから、プロでやっている方でも、例えば、タロットでは、どうしても活躍の場が「占い業の現場」ということが、雇われる場合は多くあります。
そこでは、いくら占い次元でのリーディングは避けたいと思っていても、現場の要求や指導で、「占い」をやらなければならないことがあります。
理想と現実はどの世界であるように、タロットの世界でもあります。ただ、そこで妥協したり、「現実はこうだから」とか「みんな仕方なくこうしている」とかであきらめたりしないことも重要です。
同時に、現実や周囲の環境、ほかの人に配慮せず、まったくのワガママで、「自分はやりたくないからしない」と突っぱねたり、無責任に人に迷惑かけるかのように、簡単に辞めてしまったりするのも問題です。
ですから、実際には占い現場と、自分の理想的なものとの狭間で葛藤することも多いでしょうが、そこをどう融和させるか、あるいは自分の成長過程としてとらえるか考え、経験の「本質」(このような経験は自分にとってどのような意味があるのかなど)を見ることが大切です。
例えば、自分のしたいタロットリーディングというものが、占い現場でやっているからこそ、逆にはっきりと浮かび上がってきたということもあるでしょうし、最初はシンプルな占いを求められても、人の悩み(の深さ・葛藤)ということに関しては、誰しも同じ部分があり、真剣に相談に応えているうちに、占い技法を駆使しながらも、さらに超越したタロットリーディングの次元を、占い現場においても提供していくことができる可能性も出てきます。
また、占い現場(占いで出ている名前とか人物像)とは別に、自分の成長のために、別枠や、まったく違う名前とか、場所・スタイルで、時にはボランティア的にタロットリーディングしてみるのもよいかもしれません。
タロットリーディングにも、目的や方法に様々なものがあります。自分に適したものを選択するとよいでしょう。
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