タロットと方角による活用

これはタロットの占い的な技法になりますが、引っ越しや旅行において、よい方向性(方角)というものをタロットで出すことができます。

とはいえ、その「よい」とは何かと考え出すと、こういった技法そのものがあやふやなものとなってきます。

それは、タロットでいえば、大アルカナの世界と小アルカナの世界との違いともつながるものです。

ですが、ここではその考察はいったん置いてみます。

今日の記事は、方角や方向性とタロットの象徴、その活用のことです。

タロットによる方角や方向性は、タロットが象徴カードである限り、当てはめていくことは可能です。

それには小アルカナを使う場合と大アルカナを使う場合があります。(両方使う場合もあり)

小アルカナを使うほうが、実は東洋的にも適合するところがあるので、おすすめですが、マルセイユタロットの場合は、数カードが記号のようになっているので、それそのものでイメージをわかせるというのには不向きかもしれません。

小アルカナをメインで使う時は、数ならば、方角を数的に示すことで表せますし、4組だと、東西南北に配当することも可能です。

その間々の方角は、ほかの数のカード、または宮廷カードで全16方位を示すこともできるのです。(なお、16方向は太陽の角度と信仰にもつながり、実は非常に秘儀的・重要なものが奧にはあります)

一方大アルカナでは、方角をカードの絵柄のイメージでもって、当てはめてみることができるでしょう。

そして、大アルカナを使うもうひとつの良さは、ちょっと変わった願望達成法や、逆に現実からの解放みたいな意味で、方角とともに使えるものがあるのです。

それは、(設定した)方角の位置に大アルカナを引き実際に自分のいる場所からその方位に行くことで、引いたカードのイメージを持つモノ・人物・事柄を発見したり、体験したり、して、それによって人生に変化をもたらすという方法です。

言い方を換えれば、旅のテーマが、カードで決まるようなものです。

これはなかなか楽しいものでもあるので、皆さんもやってみるとよいでしょう。

やり方はさきほど説明したように、今いるところ(住んでいるところや出発点)を起点に、東西南北4方向か、その間を入れた8方向の位置を決め、そこに大アルカナをシャッフルして一枚ずつ置くか、あるいは、自分でひとつの方角を意識しながら、大アルカナをシャッフルして(この場合はトランプ式シャッフルでもOK)カードを出します。

そして出た大アルカナのカードのイメージをよく記憶しておき(メモしておいてもよい)、気になったカードのある方角に実際に出かけます。

散歩的に徒歩圏内でやってもいいですし、大がかりなものだと、国内、さらには世界規模(笑)でやってみても面白いかもしれません。

この場合は、気になる方角に実際に行ってみて、カードの象徴性のものを探すということになりますが、最初からテーマを決めておき、例えば東西南北の4方向それぞれにカードを引き、その出たカードからイメージされるものを探し出して、全部それを集めるとひとつの答えになるという、宝探し的な方法でも可能です。

実に東奔西走(笑)ではありますが、東に西に、自分のテーマの回答のヒントをカードによって追いかけ、拾い集めて、最後に答えを得たり、変容を促したりするというやり方ですね。

旅先で見つけたものよりも、むしろその旅自体、行動そのもの、過程のほうが大切な場合があります。

別に全部の方向に行かずとも、ひとつ気になる方角に動くだけでも、停滞から活性につながることはあります。

これは吉方位旅行というのに少し似ていますが(そういう風にやってみても構いませんが)、運をよくするというより、カードの象徴性が現実とリンクすることを実感するゲームのようなものと考えるとよいでしょう。

言わば、自分の創造している世界を、自分で探しながら楽しむみたいな奇妙な遊びなのです。

部屋で引いたカードは、すでにあなたの外の、現実のどこかの世界(場所)で現れており、それを確認しにいく旅とも言えます。

今日のも、いろいろとある、タロットの使い方のひとつです。

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