タロットを学ぶことを決める際に。
9月に入りました。季節は秋へと移行し、過ごしやすい日も増えてきます。
暑い夏が去って行き、気力体力も回復・充実してくる人も多く、学びの季節でもあり、タロットを学習してみたいという方もいらっしゃるでしょう。
私のほうでも、秋から基礎講座など予定していますが、私の講座は個人対象や少人数がメインで、当方で日程を最初から組んでの募集発表もありますが、どちらかといえば、受講希望される方のスケジュールに合わせて講座を組んだり、一般に募集したりする傾向がありますから、受講を希望される方は、まずはお問い合わせいただくとよいかと存じます。
基礎講座は10月からの大阪での開講を予定しています。ほかに入門的なものも計画するかもしれません。これは地域はまだわかりません。希望が何人かあれば、東京開催も検討したいと考えています。
また、内容的には基礎講座に該当するスカイプでの講座も随時募集しております。こちらはマンツーマンで、教室に通うことなく、自宅で学べますので便利です。スカイプ講座は、東京や神奈川など、関東の方がよく受講されます。
いずれの講座も詳しくはこのHPの「教室・講座」をご覧ください。
さて何度かここでも書いていますが、特にタロットには縁や相性というものがあり、また絵柄で象徴されたカードということで、描かれている絵の雰囲気が、自分に合うかどうかということが、結構、選択の重要なポイントとなります。
ただ、最初は、合うかどうかもよくわからないところもあるでしょうから、少なくとも、タロットの画像を見て、気持ち悪さや、強い違和感がなければよいかと思います。
たとえ最初に少々の違和感があっても、カードについて学んで行き、自分がタロットにふれていくようになると、印象が変わってくることもあるので、必ずしも、最初の感覚が決定的というわけでもありません。
私の例でいいますと、たまたまマルセイユタロットから入り、そのままずっとマルセイユタロット一筋だったので、ほかのタロットについてはふれることがほとんどなかったという状況があります。
この前の「タロットとの出会い」の記事でも書いたように、もともとタロットに対する印象はあまりよいものではなく、むしろ嫌っていたところがあったのですが、後でわかりましたが、それはマルセイユタロットの絵柄のイメージではなく、ほかのタロットからのものでした。
そもそもマルセイユタロットは日本ではマイナーなので、あまり絵柄自体を見かけることは少なかったからです。
ということは、もし、マルセイユタロット以外のタロットの案内とか講座があったとしても、私はおそらく関心を持ったり、講座を受けたりする可能性は少なかったと言えます。
マルセイユタロットの講座を最初に受けた時、私自身は、そのカードの絵柄の印象に違和感はありませんでした。だから続けることができたと考えられます。やはり、絵柄の印象は重要なのです。
ですが、カードコレクタータイプの人のように、もうとにかく絵のついたカードが大好きで、見ているだけで幸せという人も中にはいらっしゃいます。
こういう人は絵柄の雰囲気・質にはこだわりがなく、むしろ、いろいろな種類にふれたいと思うくらいですから、別にどんなカードでもよいでしょう。
その分、多くのカードの講座を学ぶことにもなるでしょうが、それはまたその人の趣味・個性であり、たとえば将来、こういうタイプの人は、カードリーダーというより、コレクションを活かしてカードを販売したり、骨董品屋のようなお店を開いたり、手品師や大道芸人のように、複数のカードを使いこなす占い、カード芸などして、「芸人」みたいな形で人々を楽しませることもできるでしょう。
次に、これも以前書いたことがありますが、タロットを独学で学ぶか、先生・講師について学ぶかの選択があります。
ただ個人的には、独学は難しいのではないかと思います。
これは何事においても言えることで、タロットは一種の芸事みたいなところもありますから、個性的に自分でできることもあるとはいえ、基礎・土台は誰かに学んだほうが結局は理解と実践において早いと思います。
そして芸事的であるので、先生の選択も重要になってきます。
中でも、どのレベルにしろ、最初に学ぶ(選択する)先生の影響は非常に大きく、これは自分でも気がつかないところにも関係しており、「鳥が卵から産まれて最初に見たものを親と思う」というのに似ているくらい、最初の先生の教えとスタイルは、かなり、学ぶ人に影響するものです。
逆に言えば、先生側でも、強い影響が生徒さんに及んでしまうことに注意したり、意識したりする必要もあると言えます。
まあ、しかしどんな先生に学んでも、結局は自分がどうしたいのか、タロットを学んで、自分としてはどう活かしていきたいと考えているのかということが大事で、それさえしっかりしていれば、混乱することはないでしょうし、複数の先生に学ばれても大丈夫でしょう。
あと、付け加えておきますと、学校とか組織になっているところは、先生が複数いたり、ローテーションを組んで教えたりしていて、しかも資格取得や進級と段階制度を取っているところも多く、自動的・機械的に学ばされないよう注意しておくことも必要です。
一方で、全国規模だったり、学びやすい体制を整えていたりと、便利なところももちろんあります。
ただし、言っておきますが、タロットの資格(書)というものは、もちろん公的なものでも、世間的な評価を受けているものでもないですから(苦笑)、資格があるから仕事になる、タロットの一流であると証明するものでもなんでもなく、他人なとっては、極端に言えば、一機関や一個人で出しているただの「紙切れ」に過ぎませんから(あなたにとっては、努力とお金を傾注した証明の「神着れ」かもしれませんが)、そのことはきちんと自覚しておきましょう。
最初のうちは、学ぶ目的とか、タロットを学んでどうして行きたいのかというのが、まだはっきりしていないこともあります
学びながらそれを固めていくというのもありです。
また、先生の選び方においても、自分がやりたい方向・性質が同じような人とか、自分が目指すことを実現されている先生とかで選ぶとよいでしょう。
その先生がブログとかHP、SNSで何か書いていらっしゃるなら、それをよく読んで、自分と合うかどうか、学びたいと思えるものがあるかどうかの判断にもなってくると思います。
やたらと集客的な宣伝をしたり、タロットとは無関係なことばかり書かれていたりして、内容がスカスカなものだと、ライトに学ぶ目的ではいいかもしれませんが、本格的に学ぶのには向いていないかしれません。
ただ書き方とか文体は好みのものですし、スピリチュアル的な傾向もあれば、現実的、論理的なものも先生によってはあります。それも先生の個性です。
それ自体は良し悪しの判断材料にはならず、やはり、自分との相性、自分が何を求めるかの問題・判断になってくるでしょう。
よく言われることですが、師を目指すのではなく、師の目指そうとしているものを目指す、つまりは、師になることが目的ではなく、師が得ようとしていたもの(得たもの)、奥義や本質のようなものそれ自体をつかむことが大事であるということです。
あくまで学びはあなた自身が主人公であり、先生は脇役でしかありません。
先生を肯定することもあれば、否定することもあり、しかしそれは、好き嫌いのレベルのものではなく、自身の成長・探求・拡大・発展・目的達成のための過程としてとらえられるものです。
最初にも述べたように、タロットは相性や縁ということもよく関係します。
学ぼうと思っても学べないこともあれば、自然な流れでそこに行き着くこともあります。
特にマルセイユタロットは独特な霊縁のようなものがあるように感じます。
そうしたものに導かれ、マルセイユタロットと出会い、しばらく眠っていたあなたの中の魂の求め、発動を目覚めさせることになるのです。
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