タロットとお金の話
私は自分で言うのも何ですが、お金儲けが苦手です。(苦笑)
心理系・スピリチュアル系の人の言い方を借りれば、おそらく「お金に対するブロック」や、「お金に関するよくない思い・心のデータ」のようなものがあるのでしょう。まあ、個人的にはそのブロックも、決して悪いことばかりではないと考えていますが。
人にはタイプや性格のようなものがあり、私自身はどうも学者や清貧な(笑)聖職者・宗教家タイプみたいなところがありますので、どうしても、お金を稼ぐというのには、ストレートになり切れないところがあります。
さて、そんな私でも、一応、タロットによるスモールビジネスを行っているわけなので、まったくお金に無縁に生きられるものでは当然なく、むしろ、もっと真剣に考えないといけない立場でもあります。
それゆえ、以前はお金に対する研究や学びも行っていました。しかしそもそも、その態度自体がすでに「学者」タイプであることをに如実に物語っているのであり(笑)、ビジネスマンなら、勉強も大事ですが、何より、どんどん行動していくのが普通です。
さて、そうしたお金の学びの中で、いろいろと気づいてきたこともありました。
まず、お金による豊かさを追求するには、物質的アプローチと精神的アプローチとがあると思います。
物質的アプローチとは、お金やモノへの投資をしたり、モノや知識を商売したりなどし、文字通り、物質・モノにフォーカスしてお金を増やす(動かす)方法です。
一方、精神的アプローチは、そのまま「精神」に焦点を当て、前述したような、お金に対する自分の(ネガティブな)思い込み、ブロックを解除したり、お金に対すアンバランスな気持ちを調整したりして、また時には自分自身を洗脳までして、お金を稼ぐことに積極的に取り組める気持ちにさせるというものです。
物質的アプローチをしていく中で、自然に精神的なブロックがはずれる場合もあれば、精神的アプローチによって、心の中のお金の思いを変えないと、何を行っても、実際に効果がないという人もいます。
もちろん、両方のアプローチを同時進行していくと、より効果的になるという人もあるでしょう。
ところで、タロットでお金を得るというテーマで見た場合、どのようなケースが考えられるでしょうか?
第一にイメージできるのは、タロット占い師での成功パターンでしょう。
あとはタロットを教える講師とか、タロットをほかの技術と組み合わせたり、メニューに加えたりして、人様の相談援助をするビジネスに用いるということや、タロットカードなどカードそのものを(仕入れて)販売するということも考えられます。
いずれにしても、ボランティアや低額の報酬を得るような趣味レベルではなく、ビジネスとしての利益を出すことが求められます。
ということは、結局、お客さんや顧客を集める「集客」という技術(知識)と実践が、タロットからお金を生み出す(お金に換える)ためには大事だということがわかります。
お金はタロット自体がコインやお札に変わるものでもありませんし、虚空から出現するものでもなく、お客さん、人が運んでくれる(買ってくれて来る)ものだからです。当たり前のことですが。(笑)
いくらタロットのことを理解している、知識がある、読める技術があると言っても、お客さんに来てもらう営業努力や行動を起こしていないと、お金は来ません(運ばれません)。
お金はエネルギーという人もいますが、もしエネルギーという表現をするにしても、実際には、お金は目に見える物質ですから、(抽象的な)エネルギーを物質化すること、物質(お金)に交換することが行われなくては、自分のもとにお金を出現させることはできません。
労働で賃金を得るという行為も、結局、労働のエネルギーが、給料というお金に変化しているわけです。
何が言いたいかと言えば、抽象的なことに留まっていたり、思考や感情が、形・物質としてまだなっていない状態のままだったりすれば、お金という物質にはならない(それはお金ではまだない)という至極単純なことです。
要するに、お金へ変換する技術・システムを、間にはさまないといけないわけです。
思いや知識だけでお金が来ないのは、まず当たり前の話として、お金に換える努力や行為、システムがないからと言えます。
次に、お金にしやすいタロットが活用できるフィールドというものがあります。
それは、より現実的であるフィールドということです。
スピリチュアルな観点では、現実的=物質的と言え、それだけお金に換えやすい状態の世界(次元)があるのです。一方、精神や高次の霊的な世界となりますと、物質に下降していく(固めていく)のに、次元の変換を何度か行う必要があります。
ではタロットを使う場合で、より現実的なフィールドとはどこか?と言えば、人々の生身の思いが色濃い(言い換えれば人間的な思いが渦巻く)場所であり、平たくいえば、今のところで言えば、占いの(学問的な占いではなく、実際の相談の場としての占いの)世界です。
ここでは現実的な悩みをもって相談に来る人たちがたくさんいます。現実的であるからこそ、お金や物質の世界とも近くなります。
ちょっと悪い表現をあえてすれば、「お金を払ってでも解決したい」「お金を払うから何とかしてほしい」と思っている人が来る世界ということです。
ゆえに、(プロの)タロット占い師になると、お金が入りやすくなります。
ただし、たくさん入る(稼げる)かは、腕次第、あるいは、この人にお金を払ってでも占ってもらいたいと思わせる技術・魅力(それは個性・他者との差異と言ってもいいです)があればになりますし、集客技術はまた別の話です。
つまり、手っ取り早く、タロットからお金を生み出したければ、すぐにお金が動く世界で活用すればよく、とはいえ、その(入るお金の)量を多くさせるには、やはりそれなりの違いを生み出したり、単価や数を増やしたりする必要があるということです。
一方、こうした占い・現実次元とは違うレベルでのお客さんを相手にする(タロットを活用した)ビジネスももちろんありますが、長くなりますので、それはまた別の機会にお話しします。
少しだけ言っておくと、どのレベルにおいても、バランスやルールはそのレベルにおいて存在し、占いや現実、生身次元の相談を超えたところにフォーカスしたタロットによるビジネスとなりますと、供給・提供側もそれなりのレベルになっておくことが求められますし、どんどんサービスや内容が抽象的にもなってきますので、詐欺や幻想でだまされる(だます)世界と見分けがつかなくなってくる危険性もあります。
ともかくも、タロットに限らず、お金を稼ぎたいという人は、今の(経済社会)世界においては、人間の感情・欲求を見て、生身や本音、現実次元の世界に焦点を合わせておくことも大事かと思います。
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