失敗と成功

さて、今日の記事タイトルは、「失敗と成功」です。

ところで、皆さんは、成功したことがありますか? そして、失敗したことはありますか?

おそらく、多くの人は、失敗したことはたくさんあるけど、成功したことは・・・はて?どれだったかな?・・・

みたいな感じになるのではないでしょうか。国民性の違いはわかりませんが、成功したことを人にいいふらすのは、はしたないと思う、日本人の謙虚な姿勢も、もしかすると、そのように思ってしまう要因かもしれません。

ともあれ、失敗はよく覚えていたり、失敗したことは多々あったと思ったりするのに、成功という言葉に対しては、否定感が出たり、空白のようになってしまったりするのは、(あなたの中の)成功と失敗というものが、イコールの関係(質)ではないことを示しています。

平たく言えば、成功のほうがとても大きくイメージされているのです。もっと言うと、成功のほうが重たい、重要、難しいという思い(込み)です。

同時に、失敗というものは、小さく思われているというより、避けるべきもの、してはいけないものという禁止的なイメージになっており、従って、逆説的ですが、失敗という言葉のほうが、日常的に自分の意識に上ってくる(いつも意識してしまっている)のです。

つまり、「成功」は一握りの、まさに成功者が成し遂げたことという感じなのに対し、「失敗」は、こんな普通の私でも日常的にしてしまうもの、というイメージになっているのです。

これでは、失敗のほうが先に来てしまうか、失敗といつも友達で、失敗することが前提みたいになってしまいます。(本当は避けたいと思っているのに、失敗の意識がいつもつきまとっているので、失敗を選んでしまうようなもの)

極端なことを言えば、成功は難しい、成功してはいけないんだ、みたいな刷り込みになるわけです。

ところで、「成功」ということを象徴するタロットカードはたくさんありますが、一般的に見て、「戦車」があげられるかもしれません。マルセイユタロットにおいても同様です。

マルセイユタロット、あるいはほかのカードでも、「戦車」は「7」の数を持っています。7といえば、あらゆる面で調和や、ひとまとまりのセットとなる数でもあります。

タロットと数を象徴とする時、数は単なる番号ではなく、その数固有の性質を持つと同時に、タロットの数と順序にも関係してきます。

当然ですが、7の数に至るまでには、6の数・段階があるということで、タロットでは、それぞれの段階の象徴性を、絵で示しているわけです。

ここで言いたいのは、成功にも、大きな成功もあれば、小さな成功もあり、大きな成功の前には小さな成功の積み重ねと段階を経てきているということです。

言われれば当たり前のことであって、目新しい話でもないのですが、先ほどの「失敗」の話と比べると、意外に盲点になるところなのです。

失敗は、日常的に思うので、小さな失敗も大きな失敗も、記憶に残りやすいですし、そもそも失敗というものを、その細かな失敗も含めて、拾い上げやすいわけです。

しかし、成功は「大きいもの」「成し遂げるもの」という、巨大イメージなので、日常的に発見したり、それが成功だと意識することができにくいのです。

また人の成功は認識しやすくても、自分の成功はわかりにくいということもあります。(反対に、失敗は、自分のも他人のもわかりやすく、指摘しやすいのです)

これでは、成功がかわいそうです。(笑) もっと失敗並に、成功も拾い上げてみませんか?

ほんの小さなことも「成功」という名前を与えてあげるのです。また、できないこと(失敗)を拾い上げるのではなく、できたことを「成功」として、意識化することです。

「できた」というより、「なになにすることに成功した」と言い換えることもいいかもしれません。

あの人に仕事でメールできた(当たり前だけど、それも成功)、今日、スーパーで、安売りしていたものをゲットできた(小市民的だけど、それも成功)という具合です。(笑)

せめて、失敗の認識と同じくらい、成功も認識してあげると、成功は喜び、あなたを本当の、もっと大きな成功に導いてくれるでしょう。

サクセスの語源ともいえる、次へ導いていく、受け継いでいく(ちょうど、道が伸びてつくられていくかのように、できた道の向こうにまた続けて道ができることで、到達していくという印象)のと同じで、ひとつひとつの小さな成功(感)が、大きな成功へと続いていくのです。

タロットの「戦車」も、その自信は、1の「手品師」から6の「恋人」を通って、小さな成功(勝利)を受け継いできたから出ているのです。

もちろん、成功には失敗はつきものです。失敗を避けようとしたり、ネガティブに思い過ぎたりしないようするのも大事で、よく言われるように、失敗は成功のもとです。

そして、失敗も成功も、ただの言葉であることを意識すると、それはあなたが決めること、決めていることでもあるのです。

成功の多い人生にするか、失敗だと思う人生にするかは、あなた次第であり、見方の違い、言葉のあてはめ方の違いでもあるのです。

究極的には、失敗も成功もありません。人がどう思おうと、あなたが成功だと認定すれば、それは成功となりうるのです。

成功ともっと仲良くなってみましょう。

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