コメントリーディングの結果から。
先日、イベント企画で、コメントによるリーディングを実施しました。(アメブロのブログのほうです)
16名という比較的たくさんの人数の枠をご用意しましたが、予想以上にすぐ埋まってしまいました。
今回、この企画を行った意図は、もちろんたくさんの人にリーディングをサービスしようという思いもあったのですが、質問はそれぞれ別であっても、出るカードや内容に、何か共通したことが出るのではないかと考えたからです。
そして、その共通するものこそが、今の全体の課題として浮かびあがり、何らかの示唆になるかもしれないと思ったことによります。
さて、展開は一枚引きではありませんので、共通するカードという観点からは、なかなか難しいところがあったのですが、それでも、全体としては、「戦車」のカードが多かった気がします。また「太陽」もよく出たように記憶しています。
さらに言えば、両極端ではあるのですが、剣を持つカードと壺を持つカードも、目立ったように思います。
まず、「戦車」と「太陽」から見ますと、皆さん、実はかなり潜在的な能力があるのに、自信が持てていない気がしました。
「戦車」には、二頭の馬がおり、それをうまく御することで、成功に導かれるという意味にもなるカードです。この二匹の馬には、いろいろな解釈ができるのですが、今回の場合は、自分に眠る(二種の)力というようにとらえられました。
また、車のアクセルとブレーキで例えられるように、その力を暴走させているか、抑圧しているかの違いはあっても、自分の力に気づかず、そのまま出るに任せて放置していたり、わかっていても自信がなくて押さえつけていたりしているかのような感じを抱きました。
一方、「太陽」もふたりの人物がいます。
ここで「戦車」とつなげると、自分の力をコントロールし、うまく出すには、相手から認められるような体験、受容性が必要なのかと想像します。承認欲求的ではあるのですが、それよりも、自分を受け止めてもらえる誰か別の人を欲しているという印象です。
これ(「太陽」の人物)は前の記事にも書いたように、別のもう一人の自分と取ってもいいわけですが、現実の中の個性を持つ一人の人間として見ると、やはり、他者との関係で、認めあえる二人、仲間、パートナーという感覚があります。
その人は、現存しなくても、魂のような関係でもありなのかもしれません。そして、相手から認められるのには、自分も相手を認めていくことが必要です。ただし、支配を受けたり、共依存関係のようなものだったりするのではなく、互いに自立した関係なので、自身の自立、独立、個性の確立が求められます。
つまりは、自分が自分であることの意義を自分で認めるということであり、以前の流行りの言葉で言うのなら、「ありのままの自分」「他者に依拠することのない自分」という存在です。
こうすると、「戦車」の御者として自立し、馬をうまく操縦できるようになり、前進性(成功性や確信性)が高まるでしょう。
シンプルに言えば、自分(我)であることを許可する、赦すということにもなります。
それから剣のカードと壺のカードについてです。
剣は「正義」とか「13」(こらちは鎌で剣とは厳密には違いますが、刃物的なものとして共通します)などにあり、壺は、「節制」とか「星」などのカードに見られます。なお、壺は端的には杯(カップ)、水を象徴するものでもあります。
タロットの小アルカナの特質である「4組」では、剣・杯・杖・玉というものがありますが、これは大アルカナの中にも入っています。
中でも、剣と杯は、正反対の性質ともいえ、剣が男性的なもの、合理・論理・決断的なものを示すのに対し、杯は女性的なもの、感情・赦し・受容的なものを示します。
このバランスが崩れていたり、重視するほうが反対になっていたりするケースが目立ったようにも思います。
おそらく女性の質問者が多かったので、当然、杯的な水の要素が性質としては強いのですが、そのために、場合によっては、剣的なものを恐れていたり、それをふるう(決断する)ことに躊躇していたりするようなところもうかがえました。
また逆に、いつも剣を自分か他人かにふるい、自分(あるいは他者)の杯の容器を壊してしまって、水が溜められなくなっている人もいます。
壊れた容器にいくら愛情や癒しという水を注いでも流れる(漏れる)一方なのです。その流れた水の行方が他人を潤すことになっている場合もあります。(自己犠牲による一時的な満足感)
誰かが何とかしてくれるのではなく、自分が何とかするのであり、何とかできるのです。
しかし、この世知辛く、複雑な世の中、人に頼りたい気持ち、自信のない状態もわかります。
ここで言っていることは、自分ひとりで何でもしてしまいなさいと述べているのではないのです。
人間は弱い存在でもあります。ですから、人の援助や助けを受けてもよいですし、人は一人だけで生きていけるものではありません。
しかし、あなたは本当はもっと力があり、強く大きな存在でもあるのです。自分しか自分を助けることができませんし、また助けることのできる力や智慧があるのです。
弱さを認め、それでいて、自分を大切にし、自分が何とかするという意志を持つことです。助力を得ないといけないものは得て、また、自分ができることで、他人に手を貸せる(与えられる)ものは貸して(与えて)みましょう。(自分なり範囲のことでいいのです)
前世や多次元という概念がたとえあったとしても、この次元でのあなたという個性の瞬間は、今のあなたでしかないのです。自分自身を生きようとすることで、きっと自信や希望も出てくるでしょう。
もうひとつ、よく出ていたカードを思い出しました。それは「愚者」です。
自由をもっとも象徴するカードと言え、まさに人生を旅するカードとも言えます。
皆様にエールを送りたいと思います。
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