2020年の数秘とタロット的象徴

タロットにはがあります。

構成的には、大アルカナが22枚、小アルカナが56枚あり、このうち、大アルカナ小アルカナの数カード(数札)には、ナンバーともいえるがあてがわれています。

これらの数にはもちろん意味があります。

ところで、数と言えば数秘術が思い浮かびますが、数秘術というのはその名の通り、数を基本概念といいますか、象徴の元としています。

数秘的には、いわば、数=神であり、数は神の現れ、表現であるとみなすことができるわけです。

ただ、タロットには数もありますが、基本は絵柄です。

数そのものを象徴とする数秘(術)と、数より絵柄が象徴の根源であるタロットとは、その数の扱い、解釈に違いがあるのも当然のところがあります。

タロットの場合、先述したように、数とは無関係ではありませんが、それはあくまで象徴としての絵柄・図柄とリンクさせたものであり、根本は似ているところはあっても、数の象徴の範囲や次元が異なっているのだと考えたほうがよいです。

けれども、矛盾するようですが、範囲や次元は異なっても、やはり、数としては共通のところがあるのも、数秘とタロットとの関係では言えると思います。

このあたりがわからないと、そのまま数秘で学習した意味をタロットにあてはめたり、逆に、タロットの絵柄の象徴性を、数にあてがったりして、混乱してしまうことになります。

何度もいいますが、数秘的解釈の数の意味と、タロットに使われている(配当させられている)数は違っていながら、奥底では共通しているということなのです。

さて、それを踏まえながらも、今日はあえてと言いますか、わざと単純に、数とタロットを見てみたいと思います。一種のお遊び、ゲームだとみなしていただければよいです。

今日、数的に見るのは、「年」です。

今年は西暦では2020年で、ここに「2020」という数が出ます。

まず、見た目で2と0が並ぶのがわかります。出ている一桁としての数は「2」で、二桁では「20」、3桁では「202」が見え、4桁ではそのまま「2020」ですね。

数秘術では単数化、数字根といって、二桁以上の数を一桁に戻す方法があり、これは数をばらして足すことによって、単数化するものです。

すると、「2020」では、2+0+2+0=4となり、「4」という数が出ます。

さきほど、見た目から抽出した二桁「20」、3桁「202」も、同様に単数化すると、それぞれ「2」、「4」となります。まあ、当たり前みたいなことですが、結局「4」という数が「2020」からは現れますし、その半分である「2」も基本の数としてあるのがわかります。

すると、今年は「2」であり、「4」の年だと、単数的、数の象徴的には言えるかもしれません。

さらに二桁という数で見ると「20」がふたつ並んでいるように見え、20×20の400とかも現れるかもしれませんが、タロット的に見ますと、大アルカナ「審判」の数が、ふたつ並ぶことになります。いわば、ダブル「審判」です。

さきほど、2と4も出たので、タロットの大アルカナに置き換えると、「斎王」(一般的には女教皇)と「皇帝」になります。

まあ、「0」という数もありますので、これをタロットであえて示せば、「愚者」となるかもしれません。ちなみに、「2020」の「0」をないものとすれば、二桁的に「22」という数も出て、これもタロットでは「愚者」を示す数といわれているものです。どの道、「愚者」は出るわけです。

ということで、「2020」をいろいろと数的に分解して、タロットの大アルカナにしてみると、「愚者」「斎王」「皇帝」「審判」ということになります。

ちなみに、日本の和暦的には、令和2年ですから、「斎王」となりますね。(ということは、数の「2」、タロットでの「斎王」が、洋と和の暦で共通していることになります)

これらのカードを、マルセイユタロットで並べてみましょう。

大アルカナの数の順で並べると「愚者」「斎王」「皇帝」「審判」となります。(愚者は本当は数を持ちませんので、ほかの三枚のカードのどの間でも、さらには外にでも位置することができます)

さらに、この4枚をいろいろと並び替えすると、今年の意味が、もしかするとタロットで象徴されるかもしれません。

例えば・・・「審判」「愚者」「斎王」「皇帝」

こうすると、密集するところから逃れて、家に籠る状況の年のようにも見えてきます。「皇帝」が現実での対応や、政治のトップの人の号令みたいな意味にも見えてきますよね。

カードの正逆を取ると、より問題性も露わになり、さらに興味深いことになるかもしれません。

ちなみに・・・「今年のメッセージ」としてカード(正立のみで)を展開してみると、「皇帝」「愚者」「審判」「斎王」となりました。

奇しくも、西暦と和歴での共通する「2」の数を持つ「斎王」が最後に来る展開となり、「審判」が本来のタロット的な象徴の意味である「(真の)復活」「覚醒」的な感じに見えるようになっています。(それを受け入れる「斎王」という図)

皇帝」はおそらく、これまでの次元、システムの象徴なのでしょうね。

タロットは数だけではなく、絵柄があるのが大きな特徴であり、物語としても見やすく、個別のレベルから世界や宇宙的レベルまでを象徴することができますから、あなた個人の今年の意味を、この4枚のカードを並べて(シャッフルして引くのもよい)考察するのも面白いでしょう。

マルセイユタロットを持っている人はやってみてください。

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