タロットで見る2021年
12月になりました。今月で2021年も終わりです。
年齢や精神の状態により、人の感じる時間速度は違うと言われますが、客観的にも最近は地球の自転速度が上がっているということですので、誰もが一年の経過のスピードアップを感じているかもしれませんね。
コロナ禍はまだ収まらず、新たにオミクロン株が世界を不安に陥れていますが、ウィルスは変異により弱毒化することもありますから、「運命の輪」の象徴のごとく、何がよくて何が悪いことにになるのかは起きた当初にはまだわからず、「人間万事塞翁が馬」のことわざのようだとも言えます。
コロナに限らず、近ごろはそのような、起きている事象の真の意味が、当初はわかりにくいことが増えているように思います。
しかし、同時に、魂で把握できると申しますか、すでに少しずつ人類の覚醒が始まっており、一見、わかりづらい構造や事柄でも、本当の意味を何となくでも最初から感じる方も、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ある程度の困難さや不透明さ、試練のようなものは、これからも全世界的に予想はされます(だから個人としてもあるでしょう)が、それらはすべて人類全体の意識・霊性の向上と回復のために起こっている(起こる)ことだと予想され、大きな意味ではよい方向に向かっているのではと思います。タロットカードでは「審判」が浮かんで来ます。
さて、12月ということもあり、今年の総決算のように、マルセイユタロットで2021年を象徴するものとしてカードを引いてみました。これは、今このブログ記事を読まれている方々全体に向けての意味となります。
もちろん、個人レベルでは今年起きた内容も意味も異なっているのは当然ですが、それをあえて全体の象徴として引いたというものなので、抽象的解釈になるとは思いますが、各人で考えてみてください。私からは出たカードたちからうかがえるポイントのようなものを記します。
テーマ 【2021年の意味】
スリーカード(三枚引き、正逆取らず、正立のみ)
「隠者」「恋人」「愚者」
「恋人」を真ん中にして、「隠者」と「愚者」はそれぞれ違う方向を見ています。三枚全体を見ますと、「隠者」の呼びかけ・合図で、会議や合議を「恋人」カードで図っているように思え、その結果、個人個人が「愚者」として旅立っている、目的(地)に向かっているように見えます。
「恋人」には選択の意味もあり、今年は何らかの選択が試された年と言えましょう。
「恋人」の図像には、人間と天使が一緒に描かれていますが、天使の存在には気づいていない人間たちという構図にもなっています。このことから、強い自覚ではないものの、何か天上的・霊的なもの、言い換えれば未知なもの、物質や現実意識を超えたもの、つまりはこれまでの自分の常識を超えるものについての働きかけ・意識が芽生えてきた年とも考えられます。
他人や外の情報に振り回される自分ではなく、真の自分に気づく(あるいは戻る)環境がやってきているとも言えましょう。
「恋人」の天使は、またキューピッド(クピド)でもあります。人や事柄との結びつきが示唆され、カードが孤独な「隠者」から「恋人」になっていることからも、今年は人間関係、愛(情)を特に意識した年だったかもしれません。人によっては、自分がキューピッドの役割を担った方もおられるでしょう。
しかし、「愚者」として、そこからも移動しつつあり、古い愛、言ってみれば情愛的、欲求的な愛からは目覚める(気づきや解放を意識する)ことになりそうです。ギリシア語での「プシュケー」(魂やいのちと訳されるもの)」との関係も感じられます。
マルセイユタロットを持っている人や、学んだ人は、ご自分で、「隠者」の向かって左(つまり「隠者」の見ている視線方向)と、「愚者」の右(「愚者」の視線方向)に、それぞれ一枚ずつ、カードを引いてみるとよいでしょう。(正立で)
すると、より、個人的な意味がわかると思います。
最後に、乱数生成サイトを利用しまして、ランダムに22からひとつ、数を出してもらい、その数を持つ大アルカナが、自分の今年のテーマや課題だったとします。
この乱数発生サイトで、範囲のところを「0から21」と(半角英数)入れて、個数を1として、「乱数を生成」ボタンを押してみてください。すると、下部にひとつの数が現れます。その数(「0」は「愚者」とします)を持つ大アルカナが、自分にとっての今年の象徴・テーマを考察する手がかりと見ます。
それでは。
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